フルートと言えば、気品あふれる美しい音色の横笛で、演奏する姿もエレガントな印象の人気の管楽器ですよね。
吹奏楽やオースケストラにおいて高音域を担当し、比較的目立つポジションです。主役の旋律や煌びやかな装飾音を奏で、華やかさを演出してくれます。
ただ美しく華やかな印象とは裏腹に、想像以上に肺活量を使う楽器でもあります。初心者にとってはまず音を伸ばすだけでも一苦労します。
また、高音域や低音域に関しても、息の流し方のコツをつかむまで一苦労します。
この記事では、そんなフルートの音域別音の出し方のコツや、初心者にもおすすめの練習曲、そしてフルートを習うのに最適な音楽教室について紹介していきます。
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- フルートの音域の特徴
- 音域別きれいな音色をならすコツ
- 初心者でも出しやすい音域とおすすめの曲
- おすすめの音楽教室
Contents
フルートの音域ごとの特徴を解説!
フルートの音域は、C4~C7の音域です。ピアノの鍵盤に当てはめると下記の通りで、管楽器の中ではピッコロの次に高い音域をもつ楽器です。
音域も広く、約3オクターブもあります。ここでは、1オクターブずつ高音域・中音域・低音域と分け、それぞれの出し方のコツについて解説していきます。
①高音域
高音域は、華やかでするどい音色が特徴です。壮大さや感動的な場面や緊張感のある場面など演出する、聴く人に強い印象を与える音色です。
②中音域
中音域は、小鳥のさえずりのような美しい音色がします。他の木管楽器よりも、丸みのある柔らかい音色が特徴的です。
③低音域
低音域は、太く響く音がします。温かく包み込むような音色が特徴的です。
フルートの得意なフレーズ
フルートはクラシック、ジャズ、ロック、ポップス、ラテン、ボサノバ等幅広いジャンルに使われ、あらゆる旋律を担当する優秀な楽器です。
キーの多さと軽さから、トリルのような装飾音、スケールなど細かく速いフレーズが得意です。
フルートの苦手なフレーズ
高音域の楽器なので、低い音の大きな音を出すことは苦手です。また極端な音の跳躍や運指が複雑な旋律は、練習が必要です。
フルートできれいな音色を出すコツ3つ!
今すぐできるフルートできれいな音色を出すための簡単なコツを3つ紹介します。
初心者でもできる、かつ、演奏において非常に重要なことなので、ぜひ実践してみてください。
①姿勢
姿勢は以下の5つのポイントを意識しましょう。
1.背筋を伸ばし、目線はまっすぐ前を見ましょう。
2.フルートの歌口に自分の口を合わせるのではなく、自分の口に歌口に合わせるようにしましょう。
3.構えた時、右肘が下がらないように、唇とフルートを平行にしましょう。
4.立った時も座って吹く時も、足を肩幅に開きましょう。
5.上半身はリラックスし、お腹には力を入れましょう。
②持ち方
持ち方は、以下の3つを意識しましょう。
1.手の平の部分は楽器に触れず、空間を作り、浮かせて持つようにしましょう。
2.それぞれのキーの中央部分を押さえるようにしましょう・
3.指の関節は全部曲げ、指先が下を向くようにしましょう。
③お手入れ
演奏が上手な方ほど、楽器を大切に扱います。以下の4点に気をつけましょう。
1.机等に置く時は、キーの部分が上になるように置きましょう。
2.クロスやメガネ拭き等で、指紋や水分を優しく拭き取りましょう。
※ガーゼ等は傷がつくので要注意です。
3.片づけの際は、管内に付いた水分をガーゼをつけたそうじ棒で拭き取りましょう。
※強くこすると内側に傷がつくので要注意です。
4.陽の当たる場所や、湿気の多い場所には置かないようにしましょう。
音域別きれいな音色を出すコツ!
フルートの音域別に吹き方のコツを紹介します。
※ただしメーカーによる楽器の特性や唇の厚さ等の個人差があります。あくまで一般的なコツとして参考にしてください。
①低音域のコツ
低音域のコツは口の形を「オ」のように縦に広げ、リラックスさせた状態で演奏することです。
口の中の空間は広く保ち、温かい息を流し込むイメージで吹きましょう。
運指も重要です。押さえるキーが多いので、手首が曲がったり、首が曲がったり等、姿勢が崩れていないかチェックしましょう。
指がキーに対して上から垂直方向に、かつ隙間なく、軽やかに押さえられているかもポイントです。
キーを斜め方向に力んで押してしまうと楽器も故障しやすく、音色にも影響が出てしまうので、注意しましょう。
②中音域のコツ
中音域のコツは、唇の形は軽く「ウ」の形にし、目の前のろうそくの炎を吹き消すように息をふきこみます。唇の横の幅は通常時と同じか、少し微笑む程度で、あまりひきすぎないようにします。
上唇は上の前歯にくっつけ、上と下の奥歯には隙間をつくり、顎が動かせる状態をつくると、息のスピードをコントロールしやすいです。
細かい口の形や息を流す方向性については、歯並びや唇の厚さ等により個人差があります。自分にとって1番きれいに出せるポジションを試行錯誤をして探しましょう。
③高音域のコツ
高音域は、出づらいからとつい唇を歌口に強く当てすぎたり、口に力を入れすぎたりしてしまいがちです。
そのような無駄な力みは、かすれた音色の原因になり、美しい音色から遠ざかります。
コツは、口は強く押し当てずに歌口の縁に軽くのせ、スピードのある細長い息を流すことです。また口の中の空間は広めに保つことも重要なポイントです。
そして肺活量も必要なので、腹式呼吸でしっかり吸い、たくさんの息を使うと、澄んだきれいな音色がなってくるようになります。
初心者が出しやすい音域とおすすめの曲
初心者がならしやすい音域について解説します。
①初心者が出しやすい音域
フルートの一般的に出しやすい音域は、中音域です。
低音域や高音域は、息の流し方にコツがいる為、練習を積み重ねて出せるようになる方が多いです。
初心者がいきなり出しずらい音域を無理に出そうとすると、変なアンブシュアの癖がつくので危険です。
まずは自分が出しやすい音域(一般的には中音域)をきれいに鳴らす練習から取り組みましょう。
②初心者におすすめの曲3選!
使う音域が狭く、タンギングや表現の練習にもなるおすすめの名曲を3曲紹介します。
①きらきら星
出典元:心で歌うフルーティストari YouTube
中音域の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」の6音で演奏できる美しい旋律です。きれいな音色でなめらかに演奏する練習におすすめです。
たくさん息を吸って一音一音最後まで丁寧に鳴らしましょう。息づかいにムラがないようにお腹で支えながら演奏するとよいです。
②アマリリス
出典元:amore YouTube
中音域の「ド~高いド」までの8音で演奏できる旋律です。スタッカートで音を短く区切るタンギングの練習にもおすすめの曲です。
舌を「♪トゥットゥットゥットゥットゥットゥットゥー(ソッラッソッドッソッラッソー)」と発音するように動かし、音を区切ります。舌だけではなくお腹も使って息をコントロールしましょう。
音の高さに合わせて鳴らしやすい角度を見つけ、軽やかに演奏しましょう。
③星に願いを
出典元:Mazik Winds YouTube
オクターブの練習におすすめの曲です。同じ運指で息のスピードを変え、高さを変える練習をしてみましょう。旋律自体も美しく、なめらかに演奏する練習にもなります。
やはり息をたっぷり流し続け、伸びやかに演奏してみましょう。
最短で上達したい方はスクールが1番!おすすめの音楽教室を紹介
フルートを確実に上達させたい場合は、スクールに通うことが1番です。音楽教室も数多くありますが、特におすすめのスクールを紹介します。
椿音楽教室
管楽器やピアノ、声楽など受講できるコースが充実しています。プロ講師によるマンツーマンレッスンで、基礎から応用まできめ細かく指導してくれます。
入会金 | なし |
レッスン料金 | 5,500円(60分) |
対象レベル | 初心者/趣味/プロ |
音楽ジャンル | クラシック・ポップ・ラテン・ジャズ等 |
オンライン対応 | ○ |
無料体験 | ○ |
住所 | 東京都新宿区西新宿1丁目3−14 新宿プラザ |
フルートの音域まとめ
今回はフルートの音域別に音色の特徴や吹き方のコツ、きれいな音色を出すコツ、おすすめの練習曲とスクールについて紹介しました。
今フルートを演奏している方も、これから演奏を始める方も、ぜひ参考にしてみてください。