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クラリネット 音域
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クラリネットの音域はどのくらい広い?高音域をきれいに出すコツは?

クラリネットといえば、柔らかく温かみのある華やかな音色が魅力的な楽器ですよね。

吹奏楽オーケストラポップスジャズなど幅広いジャンルで活躍し、比較的メジャーな楽器です。

この記事では、クラリネットの音域の特徴や、きれいな音色を出すコツ初心者にもおすすめの曲などを紹介していきます。

✔この記事でわかること
  • クラリネットの構造や音が出る仕組み
  • 木管楽器の音域一覧表
  • クラリネットの音域別演奏のコツや上達するポイント
  • 初心者におすすめの曲と音楽教室

クラリネットの概要

クラリネット(B♭管)は木管楽器の仲間で、中~高音域を担当します。

他にも、E♭クラリネットアルトクラリネットバスクラリネットなどの種類があります。

クラリネットはオーケストラでも必要不可欠な存在

オーケストラの主役は弦楽器ですが、弦楽器の音色に厚みを持たせたり、第2の主役となる対旋律を演奏したりします。

時には、主旋律やソロパートも担当する、重要な役割を担っているのがクラリネットです。

クラリネットは吹奏楽の編成においても目立つポジション

クラリネットは、吹奏楽においてトランペットと共に、主旋律を担当することが多い木管楽器です。高音域なので聴衆の耳に届きやすく目立つ存在です。

クラリネットの構造と発音の仕組み

人々を魅了するクラリネットの音色はどのようにして生み出されるのか、楽器の構造と、音が出る仕組みについて解説していきます。

①クラリネットの構造

クラリネットは、「マウスピース」「バレル」「上管」「下管」「ベル」の5つのパーツから成ります。

クラリネットの管の主な材質はABS樹脂やグラナディラといった木材です。指でおさえてふさぐ指孔が開いており、金属のキイが多く取り付けられています。

クラリネットのマウスピースには、「リード」と呼ばれる薄い板を取り付けます。素材は、多くの木管楽器と同じ葦(あし)です。葦製のリードは消耗品で、少しでも欠けたらすぐに取り替えます。

②発音の仕組み

クラリネットはリードを口にくわえ、息を吹き込み振動させることで発音する楽器です。

その振動がベルの方向に向かって管内へ共鳴し、音が鳴ります。

クラリネットの音域や特徴

クラリネットの音域は、管楽器の中で最も広く、4オクターブ弱あります。

木管楽器の音域一覧表

クラリネットと同じ仲間である木管楽器と音域を比較してみると下記のようになります。

クラリネットは、木管楽器の中でも中音域~高音域を奏でることができる音域です。

オーボエより音域は広く、ピッコロより低い音域であることはが上記の画像からも分かります。

クラリネットの音色の特徴

クラリネットの音域は広くは、低音域は太く温かい音色、中音域は柔らかく明るい音色、高音域は明るくクリアで鋭い音色が特徴的です。

名曲「クラリネットポルカ」ではそのクラリネットの音域の広さや音色の特色が味わえます。


出典元:クズシマクラリネット YouTube

得意なフレーズ

音域が広く、キイがついた構造上の理由から、スケール半音階トリルのなど細かい装飾音アルペジオなど音の跳躍のあるフレーズもこなすことができます。

苦手なフレーズ

低音でクリアな音色を出すことや、超高音で丸みのある音色を出すことは至難の技です。また音の跳躍激しく指使いが複雑なフレーズは上級者でも特訓が必要です。

音域別きれいな音色を出すコツ!

音域がとても広いクラリネットですが、きれいな音色を出すコツを音域別に紹介します。

クラリネットの音域の名称 音域 記譜上の音域
シャリュモー 低音域 E3~F#4
ブリッジ 橋渡し G4~Bb4
クラリーノorクラリオン 中音域 B4~C6(C#6)
アルティッシモ 高音域 D6~A6

①低音域(シャリュモー)のコツ

最も重厚で深みのある響きをもつシャリュモーは、比較的吹きやすい音域です。

きれいに吹くコツは、マウスピースを強く噛まずに、口を「ア」や「オ」の形にし、息の量を多く太く流すイメージで吹くことです。

②ブリッジ音域

ブリッジ音域は、楽器の構造上不安定できれいに吹くことが難しい音域です。不安定であることを怖がらず、一直線に息を入れるイメージで吹くことで音が安定します。

息の方向を自分の中で一点に定め、息圧息のスピード口の形一定に保つ事だけに集中しましょう。

②中音域(クラリーノ/クラリオン)のコツ

クラリーノまたはクラリオンと呼ばれる中音域で、最も美しくクラリネットらしい明るく華やかな響きをもちます。

響きのあるきれいな音色を出すためには、たっぷりの息まっずぐに流すことを意識しましょう。

②高音域(アルティッシモ音域)のコツ

高音域のアルティッシモ音域は、クリアで鋭く突き刺さるような響きがするのが特徴です。

きれいな音色を出すコツは、顎や身体はリラックスさせ、口の両端を微笑むように少し引き、息を流すことです。

早く上達するポイント4選!

演奏の技能を向上させるには、基礎を常に意識することです。特に初心者の方は、ポイントをおさえることで、早く上達できるので、ぜひ参考にしてみてください。

①姿勢

クラリネットの演奏が早く上達できる姿勢のポイントは以下の通りです。

✔よい姿勢のポイント
  • 足は肩幅に開き、足の裏全体に体重を乗せる。
  • 座奏の場合、イスの半分より前に浅く腰掛ける。
  • 背筋をまっすぐにし、脇は少し開けリラックスする。
  • 顔は正面を向く。(斜め下やあごが上がったりしないよう気をつける)

②持ち方

良い演奏のために、持ち方もとても重要です。クラリネットを早く上達することができる持ち方には以下のようなポイントがあります。

✔持ち方のポイント
  • 右手の親指で、クラリネットが支えられるように指掛けに置く。
  • 右手の親指を、顔に持っていくイメージで構える。(クラリネットに顔が向かって猫背にならように気をつける。)
  • 指の腹を使って、穴を隙間なくおさえる。
  • 両肘が体にくっつけず、脇に拳1つ分を開けて構える。

③アンブシュア(口の形)

無理やり音を出そうとしてアンブシュアに変な癖をつけてしまうと、上達のスピードも遅く、治すのに苦労します。

初めはいろいろな音が出なくても焦らず、出せた音を正しいアンブシュアできれいに鳴らすことに集中しましょう。クラリネット演奏のアンブシュアのポイントは下記の通りです。

✔アンブシュアのポイント
  • 軽く微笑むように口の両端を少し引っ張る。
  • 下唇は、下の歯を隠すように軽く被せる。
  • リードをくわえる深さは、リードの真ん中か少し先端よりの位置が目安。
  • 前歯はマウスピースに乗せて支え、演奏中もマウスピースから離れないように保つ。
  • ほっぺは、ふくらまないようにする。

④楽器の手入れ

良い音色を保つためには、楽器を良い状態に保つことが欠かせません。クラリネットのお手入れのやり方は下記の通りです。

✔お手入れのやり方
  • 楽器を分解する。
  • マウスピースの水分・汚れをスワブで上から下へ通し拭き取る。
  • 管内の水分・汚れをスワブで上から下へ数回通し拭き取る。
  • つなぎ目の部分の水分・グリスを、ガーゼやティッシュで取り除く
  • タンポについた水分を、クリーニングペーパーでキイとの間に挟み、取り除く。
  • 楽器表面についた指紋等の汚れを、クロスで拭き取る。

初心者にもおすすめの曲3選!

難易度が低く、かつ聴きごたえのあるおすすめのクラリネット演奏の名曲を3つ紹介します。

① アメイジング・グレイス


出典元: StoltzmanClarinet YouTube
アメイジング・グレイスは、イギリスの有名な讃美歌で、世界中で親しまれています。祈りを捧げるような厳かな雰囲気で、美しい旋律が心に響き渡る名曲です。

16小節のシンプルな旋律ゆったりしたテンポで繰り返すので、初心者にもおすすめです。

②ムーンライト・セレナーデ


出典元: つーじー (辻本美博) YouTube
グラン・ミラー作曲のスイングジャズの代表曲の1つで、映画「スウィングガールズ」にも登場しました。

こちらもゆったりとしたテンポで、たっぷりと息を流しながら演奏する練習にとてもおすすめです。

③見上げてごらん夜の星を


出典元: nakabakin YouTube

ミュージカル「見上げてごらん夜の星を」の主題歌です。色々な歌手に歌い継がれている名曲でもあり、坂本九の代表作としても周知されています。

親しみやすい旋律で、明るいクラリネットの音色に合う楽曲の1つ。音の跳躍が出てくるので、滑らかに演奏する練習におすすめです。

最短で上達したい方はスクールが1番!おすすめの音楽教室を紹介

初心者の方も、経験者の方も、最短でクラリネットの演奏技術を伸ばしたい場合は、スクールに通うことをおすすめします。

数多くある教室の中でも、特におすすめのスクールを紹介します。

椿音楽教室

管楽器やピアノ、声楽など受講できるコースが充実しています。プロ講師によるマンツーマンレッスンで、基礎から応用まできめ細かく指導してくれます。

入会金 なし
レッスン料金 5,500円(60分)
対象レベル 初心者/趣味/プロ
音楽ジャンル クラシック・ポップ・ラテン・ジャズ等
オンライン対応
無料体験
住所 東京都新宿区西新宿1丁目3−14 新宿プラザ

クラリネットの音域まとめ

クラリネット 音域

この記事では、クラリネットの音域音色の特徴上達するためのコツ、そして初心者におすすめの曲や音楽教室について紹介してきました。

ぜひこの記事を参考に、クラリネットについて理解を深め、ご自身の演奏に役立てていただけたらと思います。

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