ミックスボイス 歌手
ロア
ロア
高音を裏声で歌うと、原曲の感じが出ない!

そんな時に有効なのが「ミックスボイス」というスキルです。

この記事では、ミックスボイスとは何かということ、そしてミックスボイスを巧みに操る国内外の歌手12人をカテゴリー別にご紹介します。

✔この記事でわかること
  • ミックスボイスとは何か?
  • ミックスボイスの出し方
  • ミックスボイスで歌う国内外の歌手12人とその代表曲
  • ミックスボイスの練習ができるボイトレ教室

そもそもミックスボイスとはどんな声?

「ミックスボイス」とは、低音域から高音域まで切れ目なく自在に行ったり来たりさせて歌う発声法のことです。

地声で音程を徐々に上げていくと、ある高さで裏声に切り換わります。

この切り換えをできるだけ継ぎ目なく行うようにするのがミックスボイスで、これを用いれば、高音をあたかも地声で歌っているかのように力強く発声することが可能です。

地声と裏声の中間的な声ということで「ミドルボイス」とも言いますが、この記事では「ミックスボイス」と呼ぶことにします。

ミックスボイスと裏声の違い

ミックスボイスと裏声の違いは、ズバリその聴こえ方。

ミックスボイスは高い音であっても、まるで地声で歌っているかのように聴こえます。

ですので、どこからが地声で、どこからがミックスボイスか、聴いていて区別するのはなかなか難しいでしょう。

まさにそれがミックスボイスで歌う効果なのです。

ミックスボイスの出し方は?簡単に出せるコツをご紹介

「私も、ミックスボイスで高音を歌えるようになりたい!」と思われる方も多いと思いますが、どうやったらミックスボイスで歌うことができるのでしょうか?

実は、ミックスボイスの習得にはちょっとしたコツがあります。そのコツを以下でご紹介していきます。

喉を開く

まず、最初に行うことは「喉を開く」ことで、ミックスボイスで発声するには、芯のある声、抜けのいい声を出す必要があるからです。

「喉が開いた」状態を実感するには、「あくび」をするのが最もわかりやすいでしょう。

あくびをする時のように、大きく口を開けて一番息を吸い込んだところで、一旦息を止めて、「あ~」と声を出してください。

これが「喉を開いて発声している」状態です。

声帯を閉じる

次は「声帯を閉じる」ということ。声帯とは喉の奥にある2枚の粘膜のことで、普段地声で会話をしている時は、声帯は閉じています

この状態を「声帯閉鎖」と言い、この閉じられた声帯に息を当てることによって、声帯が高速で振動し、それによって声を発しているのです。

「はあ~」とため息をついた時は、声帯が開いていますが、ため息の途中で、息を止めてみてください。

そこから「あ~」と声を出してみると、喉の奥が振動しているのがわかると思いますが、これが声帯を閉じて発声している状態です。

裏声を鼻腔共鳴させる

高い音を出すには、「鼻腔」という鼻の内部の空間を共鳴に使うことが有効で、この鼻腔で声の響きが共鳴していることを「鼻腔共鳴」と言います。

鼻腔が共鳴している感覚をつかむには、まずハミング(鼻歌)で、低い音から始めて、音の高さを上げていってみてください。

そうすると、あるところで唇の振動がスッとなくなって、鼻に抜けるようになりますが、そこから口を開けて「ま~」と発声すると、それが裏声を鼻腔共鳴させている状態です。

その状態で、地声で発声するように高い音を出すと、芯のある高音が出るようになり、それがミックスボイスを出していることになるのです。

ミックスボイスで歌う歌手と代表曲3選【女性編】

では、ここからはミックスボイスを巧みに操る歌手とその代表曲を、カテゴリー別にご紹介していきます。

地声で高音を歌っているように聴こえる部分にぜひ注目してください。

まず日本人の女性歌手から見ていきましょう。

アンジェラ・アキ/This Love

アンジェラ・アキさんは、徳島県出身のシンガーソングライターで、ピアノ弾き語りのスタイルで数々の名曲の作詞・作曲・演奏を手がけています。

アンジェラさんの歌は、とても素直で透明感のあるところが特徴的です。

『This Love』のサビでは、そのほとんどがミックスボイスで歌われていますが、芯を残しつつ非常に柔らかな歌い方をしています。

極端に高い音も出てこないので、女性がミックスボイスを習得するのに、最適な課題曲だと言えるでしょう。

越智志帆(Superfly)/愛をこめて花束を

2人目は、Superflyの越智志帆さんで、バンドサウンドへのこだわりから、バンドのような名前が付いていますが、実質的には越智さんのソロプロジェクトという位置付けです。

越智さんの歌い方を一言で言うなら、とにかく「パワフル」

どこまでも伸びていくような力強い高音が特徴的で、『愛をこめて花束を』のサビではミックスボイスが使われていますが、D5まで地声で歌っているように聴こえます。

圧巻は、後半転調して1音高くなってからの部分で、なんとF5までミックスボイスで出しており、聴いていてその迫力に圧倒されます。

MISIA/Everything

三人目のMISIA(ミーシャ)さんは、長崎県出身の歌手で、日本の女性R&Bシンガーの代表格と言えます。

「東京オリンピック2020」で国家を斉唱したことが記憶に新しいですが、MISIAさんの代表曲と言えば、やはり『Everything』。

後半転調した後のサビの部分では、ミックスボイスでなめらかにつなげて、最も高音のE5は意図的に裏声を使って柔らかさを表現しています。

また、同じD5の音でもミックスボイスと裏声を使い分けているところがあり、曲の流れを重視した歌い方をしていて、曲に合わせて発声方法を柔軟に変えていく非常に良い例です。

ミックスボイスで歌う歌手と代表曲3選【男性編】

続いて、日本人の男性歌手とその代表曲を見ていきましょう。

草野マサムネ(スピッツ)/ロビンソン

草野さんは、ベテラン4人組ロックバンドであるスピッツのボーカル&ギターを担当しています。

常に肩の力が抜けた感じで、高音を優しく柔らかに歌い上げるところが、多くのファンを魅了していて、まさに「癒される歌声」と言っていいでしょう。

『ロビンソン』のサビの部分では、ミックスボイスを用いて、B4までのメロディーを切れ目なくなめらかにつないで歌っています。

ミックスボイスを使うと、地声であるかのように高音を歌えるという非常にいい例です。

平井堅/瞳をとじて

平井堅さんは、日本を代表するシンガーの1人で、その柔らかく包み込むような歌声が魅力的です。

『瞳をとじて』では、ミックスボイスが多用されていますが、音域としてはそれほど高くなく、なめらかに音をつなげて歌っています。

裏声をところどころに入れて、曲に表情を付けている点にも注目してみましょう。

川上洋平[Alexandros]/ワタリドリ

三人目の川上洋平さんは、ロックバンド[Alexandros]のボーカル&ギターで、多くの楽曲の作詞・作曲を手がけています。

その歌い方の特徴は、「地声でどこまで高い音が出るの?」と思うくらいはっきりと高音をミックスボイスで発声しているところです。

『ワタリドリ』のサビでは、ミックスボイス主体で歌っていますが、なんとミックスボイスの最高音はD5です。

E5はさすがに裏声を使っていますが、それにしても高音で、ミックスボイス無しでは歌えない曲と言えます。

ミックスボイスで歌う歌手と代表曲3選【洋楽編】

次は、洋楽の歌手とその代表曲を見てみましょう。

セリーヌ・ディオン/My Heart Will Go On

セリーヌ・ディオンさんはカナダ人の歌手で、その圧倒的な声量と表現力が評価されて、グラミー賞を5回も受賞しています。

セリーヌさんの代表曲と言えば、映画「タイタニック」の主題歌『My Heart Will Go On』が有名です。

この曲はアカデミー賞歌曲賞を受賞しており、歴史上最も売れたシングル曲としても知られています。

後半転調してキーが上がりますが、どこまでも突き抜けるような力強い高音は唯一無二のものと言っても言い過ぎではないでしょう。

マライアキャリー/Emotions

二人目は、米国のシンガー・女優のマライアキャリーさんです。

全米No.1シングル(Billboard Hot 100)が19曲あり、これはビートルズに次いで歴代2位、ソロ歌手としては歴代1位です。

マライアさんの魅力は、何と言っても、7オクターブあると言われる音域の広さとそれを自由自在に操る卓越した歌唱力

彼女の代表曲の1つ『Emotions』では、その無限に上昇していくかのように思われるハイトーンボイスを十二分に堪能することができます。

フレディ・マーキュリー(クイーン)/I Was Born To Love You

三人目は、イギリスの伝説的ロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーさんで、彼の魅力は、ズバリ圧倒的な表現力

幅広い音域と情熱溢れる力強い歌い方は、聴く人の魂を揺さぶります。

クイーンの数ある名曲の中から1曲選ぶのはなかなか難しいのですが、ここでは『I Was Born To Love You』をセレクトしました。

ミックスボイスを駆使して、高音域までパワフルに歌い上げています。

ミックスボイスで歌う歌手と代表曲3選【韓国編】

カテゴリー別の最後は、韓国の歌手とその代表曲です。

IU/Good day

1人目は、韓国で「国民の妹」と呼ばれるほど絶大な人気を誇る歌手・女優のIUさんです。

『Good Day』では、その群を抜く歌唱力を確認することができます。

ところどころに裏声を混ぜながら、かなりの高音をミックスボイスを使って歌っていますが、驚異的なのは一番最後に3つの音が半音づつ上昇していく「3段ブースター」と呼ばれる部分。

芯のあるミックスボイスを駆使して発声しており、その最高音はなんとF#5です。

テヨン/Into The Unknown

2人目は、アイドルグループ「少女時代」のメインボーカル、テヨンさんです。

ソロとしても幅広く活動していて、映画「アナと雪の女王2」の挿入歌『Into The Unknown』では、その伸びやかで透明感ある歌声を聴くことができます。

ミックスボイスを用いて高音域を力強く歌っているのがよくわかります。

ジョングク(BTS)/Euphoria

3人目のジョングクさんは、世界的人気グループ「BTS」のメインボーカルを担当しています。

そのBTSですが、最近「各メンバーのソロ活動に集中するため、一時的にグループとしての活動を休止する」とYouTubeで発表し、世界中に衝撃を与えました。

ジョングクさんの歌唱力は韓国随一と言われていますが、ソロ2曲目の『Euphoria』を聴くと、彼の歌唱力の高さが並外れたものであることがよくわかります。

後半のサビで、ミックスボイスを使って、A4~C#5~D5と切れ目なく上昇していく部分がありますが、思わずゾクッとしてしまいます。

ミックスボイスを判定する方法

さて、ここまで国内外の様々な歌手とその代表曲を見てきましたが、曲を聴いていてミックスボイスを使っているかどうかを判断するのは、なかなか難しいです。

ミックスボイスの判定方法については、下記の記事をご覧ください。

ミックスボイスの練習ができるボイトレ教室3選

独学でミックスボイスを習得しようとしても、自分がミックスボイスを使えているのか、そもそもミックスボイスを出せているのか、ということを自分で判断するのはかなり難しいです。

そこで、ミックスボイスの練習ができるボイトレ教室をいくつかご紹介しますので、ぜひ一度、教室で自分の状態をチェックしてもらうことをおススメします。

シアーミュージック

シアーミュージックのレッスンは、すべてマンツーマンなので、自分の目的やペースに合ったレッスンを受けられます。

また、講師やレッスンの日程が固定ではなく、自由に変えられるのも大きな魅力です。

アバロンミュージックスクール

アバロンミュージックスクールは、かなりボイトレに特化している教室です。

Amazonのボイトレ部門で一位を獲得した公式ボイトレ本の内容を、実際にレッスンでも受けることができます。

「デビューサポートコース」というコースがあることからもわかるように、業界デビューしたいという人をバックアップする体制が非常に充実しているところも魅力です。

 

椿音楽教室

椿音楽教室は、全国200箇所以上の音楽スタジオで、自分の都合に合わせてレッスンを受けられるのが特徴です。

すべて担当制のマンツーマンレッスンなので、生徒一人ひとりのレベルや目的に合わせた最適なレッスンを行ってくれるのが魅力です。

ミックスボイスを歌う歌手まとめ!

この記事では、ミックスボイスとは何かということ、そしてミックスボイスを巧みに操る国内外の歌手12人をカテゴリー別にご紹介してきました。

ミックスボイスの発声法を習得することによって、高音域でも、あたかも地声で歌っているかのように力強く歌うことができるようになります。

そして、このミックスボイスは誰でも習得することが可能です。

ミックスボイスを駆使した様々なプロ歌手の歌を参考にして、ぜひあなたもミックスボイスをマスターしてください!

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