1953年にテレビ放送が始まって以来、次々に新しい番組が始まりながらも、長くお茶の間から親しまれている番組もあります。
長く放送され続けている長寿番組は多くの人から愛され続け、人気を誇る番組であると言えるでしょう。
長寿番組の中にはギネスに認定されている番組もあり、長寿番組としてそれだけ素晴らしい功績を残している証です。
長寿番組にはバラエティーや音楽番組などのジャンルから、国会中継や情報番組などのニュースを扱うジャンルまで様々あります。
その中でもこの記事ではバラエティ・ドラマ・アニメの中で、長寿番組をランキングで紹介します。
- 長寿番組とは
- バラエティ・ドラマ・アニメの長寿番組ランキング
- 長寿番組の特徴点
今も昔も変わらず親しまれている番組はどんな番組か、ぜひ楽しみながら一読ください。
Contents
長寿番組とは?
長寿番組とは、長い年月続いているテレビやラジオの番組です。
どれくらい続いたら長寿番組かといった、定義のようなものはありません。
テレビ番組は放送期間をそれぞれのテレビ局で決められます。
番組の視聴率が残念なことに伸びない場合や、評判が悪い場合は打ち切りになってしまいます。
視聴者からの評判も良く視聴率も好調の番組は、人気があるためテレビ局も同じ番組を放送し続け長寿番組となっていきます。
しかしどんなに人気のある番組であっても、出演者の都合によって続けられない番組もあります。
長寿番組であっても、残念がらやむなく終了した番組も多くあり、以下がその一部です。
- 「笑っていいとも!」1992年~2014年 フジテレビ
- 「火曜サプライズ」2009年~2021年 日本テレビ
- 「チューボーですよ!」1994年~2016年 TBS
視聴者から人気のある番組でありさらに出演者とも都合もあるため、長く放送され長寿番組となるのは簡単ではないと言えるでしょう。
長寿番組と言えば!現在も放送中の番組ランキング
長寿番組であっても終了していく番組がある中で、現在も親しまれ放送されている番組も多くあります。
ここでは現在も放送中の長寿番組を部門ごとにランキングで紹介します。
長寿番組【バラエティー部門】
お茶の間に笑いの渦を巻き起こすバラエティ番組の長寿番組ランキングです。
1位 吉本新喜劇
『吉本新喜劇』は1962年から毎日放送で、土曜日の12:54~13:54に放送されています。
60年以上にわたり放送されている『吉本新喜劇』は、吉本新喜劇所属タレントによるコメディ劇です。
放送時間が土曜日のお昼過ぎであり、放送当時は学校から帰宅し親子で昼食をとりながら見るのが習慣となっていたのが、長寿番組への第一歩のようです。
2位 笑点
1966年から57年以上日本テレビで放送されている『笑点』は、毎週日曜日の夕方に放送される演劇バラエティ番組です。
『笑点』のテーマソングを耳にしたことがある人も多いでしょう。
『笑点』の中でも人気の高いコーナーが、カラフルな着物を着た落語家が登場する大喜利です。
大人だけでなく子供にも人気があり、『笑点』のわかりやすい健全な笑いが多くの人に愛されている理由といえるでしょう。
3位 新婚さんいらっしゃい
『新婚さんいらっしゃい』は1971年から52年以上、テレビ朝日系列で放送されている朝日放送テレビの番組です。
毎週日曜日の12:55~13:25のお昼の時間帯に放送されている、視聴者参加型トーク番組です。
前任の司会者である桂文枝さんは、同一司会者によるトーク番組の最長放送としてギネス世界記録に認定されています。
4位 おしゃれシリーズ
1974年から名前を変えながら続いている『おしゃれシリーズ』は、日本テレビ系列で日曜日の22:00~22:30に放送されています。
放送開始当時の番組名は『おしゃれ』であり、その後『オシャレ30・30』・『おしゃれカンケイ』・『おしゃれクリップ』と続いているシリーズです。
毎週ゲストをスタジオに呼び話をするトークバラエティ番組であり、現在は山崎育三郎さんと井桁弘恵さんがメインMCを担当しています。
5位 徹子の部屋
『徹子の部屋』は1976年から47年以上続いている、テレビ朝日系列で毎週月曜日から金曜日の13:00~13:30に放送されているトーク番組です。
司会に黒柳徹子さんが数々のゲストを迎える番組で、2023年で放送回数11,000回以上の長寿番組になっています。
長く続く秘訣には、黒柳さんの「ゲストに対して失礼だから編集をしない」といったこだわりや、番組のスタイルを変えないといったところがあるようです。
長寿番組【ドラマ部門】
クールごとに変わるドラマですが、ドラマ枠として長く続いているものがあります。
長寿番組のドラマ部門を紹介します。
1位 日曜劇場
1956年から67年以上続いている、TBS系列で毎週日曜日の21:00~21:54に放送されているドラマ枠です。
今までのドラマの歴史の中で一番長寿である、ドラマの放送枠となっています。
『日曜劇場』はこれまでに数々のドラマで、高視聴率を叩きだしてきました。
2位 連続テレビ小説
NHKのテレビドラマシリーズである『連続テレビ小説』は、「朝ドラ」として多くの人に知られています。
1961年から放送が開始され、61年以上に渡って朝ドラファンを楽しませてくれています。
『連続テレビ小説』では、『おしん』や『ふたりっ子』・『エール』など多くの名作が誕生しています。
3位 大河ドラマ
NHKの『大河ドラマ』は『連続テレビ小説』と同様に、大人気のドラマ枠です。
1963年から60年以上放送され続けており、日本の歴史や文化に関する物語を描いた歴史ドラマシリーズとなっています。
最近では小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』が、2023年は松本潤さん主演の『どうする家康』が放送されています。
4位 水曜ドラマ
日本テレビ系列で1966年から57年以上続いている、毎週水曜日の22:00~23:00放送のドラマ枠です。
ターゲットを女性の視聴者としているドラマが多く、主演に20代~40代の女優をあてています。
歴代の人気ドラマでは、篠原涼子さん主演の『ハケンの品格』や松嶋菜々子さん主演の『家政婦のミタ』などがあります。
5位 土曜ドラマ
日本テレビ系で土曜日の22:00~23:00に放送されているドラマ枠です。
1968年から55年以上続いており、水曜ドラマに対して土曜ドラマはファミリー層をターゲットにしたものが多く放送されています。
高視聴率を記録した作品も多く、歴代のドラマとしては仲間由紀恵さん主演の『ごくせん』や大野智さん主演の『怪物くん』などです。
長寿番組【アニメ部門】
アニメにも現在も続いている長寿番組がたくさんあります。
ここではアニメの長寿番組ランキングを紹介します。
1位 サザエさん
『サザエさん』は1969年から54年以上にも渡って、フジテレビで放送されているアニメです。
『サザエさん』の番組の放送の長さは、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組として、ギネス世界記録に認定されています。
日曜日の夕方は家族そろってサザエさんを見てゆっくりする、という家庭も多いでしょう。
2位 ドラえもん
『ドラえもん』は1973年に約半年の間日本テレビ系で放送されていましたが、製作会社の解散により打ち切りとなってしまいます。
1979年にテレビ朝日系列によって2度目のテレビアニメ化され、大人気を誇りながら現在もなお放送し続けています。
『ドラえもん』の魅力は、22世紀の未来からやってきたネコ型ロボットというユニークなキャラクターと、個性豊かなドラえもんを取り巻く登場人物にあるでしょう。
ドラえもんが出す「ひみつ道具」によって、視聴者も夢や冒険を体験できます。
同時に、喧嘩したり怒られたり宿題ができなかったりと、視聴者が共感できる部分があるのも『ドラえもん』の魅力の一つでしょう。
あわせて読みたい!fa-arrow-circle-right
3位 それいけ!アンパンマン
『それいけ!アンパンマン』は1988年から日本テレビで放送されている、やなせたかしさんの絵本である『アンパンマン』を原作にしたテレビアニメです。
大変多くのキャラクターが登場し、登場キャラクターが最も多いアニメシリーズとしてギネス世界記録に認定されました。
『それいけ!アンパンマン』は1歳から2歳の小さい子供に人気があり、アンパンマンが悪役であるバイキンマンを倒し、事件が解決するといった内容です。
4位 ちびまる子ちゃん
『ちびまる子ちゃん』は1990年から33年以上にわたって、フジテレビで放送されています。
日曜日の夕方に放送されており、同じフジテレビの『サザエさん』と共に国民的人気を誇るテレビアニメとなっています。
1990年10月28日の放送では最高視聴率39.9%をたたきだし、歴代テレビアニメ1位の記録を作っています。
『ちびまる子ちゃん』は少女漫画特有のキラキラ感がなく、リアリティが強く現実世界の女の子とのギャップがあまりない作品です。
登場するキャラクターも実際にいるのではないかと思えるような人物です。
5位 クレヨンしんちゃん
『クレヨンしんちゃん』は1992年から31年以上にわたって、テレビ朝日系列で放送されています。
主人公である5歳児の幼稚園児の野原しんのすけが巻き起こす、日常の騒動を描いたギャグ漫画です。
放送が開始された頃は、「教育に悪い下品なアニメ」と批判された時期もありました。
今では「下品だけど、感動できる、泣ける」と評価を得るようになり、国民的アニメになっています。
長寿番組は土日に放送されているものが多い
視聴者に愛され続け根強い人気のある長寿番組は、土曜日・日曜日に放送されている番組が多く存在します。
長寿番組である『笑点』や『新婚さんいらっしゃい』・『サザエさん』なども例にもれず、日曜日の放送です。
土日は休日の人が多く在宅率が高くなりテレビを見る時間が増え、さらに家族で見る家庭も多いのが理由と言えるでしょう。
家族で見るテレビは習慣的に見るようになり、人気を得るようになるようです。
トップ芸人の冠番組は長く続く傾向にある
トップ芸人の名前が入る冠番組は、長く続く傾向にあると言われています。
例えばトップ5には入っていませんが、『タモリ倶楽部』・『ビートたけしのTVタックル』・『所さんの目がテン!』などです。
タモリさん・ビートたけしさん・所さんは誰もが知っている、トップ芸人です。
芸能人としての知名度や人気によって、幅広い年齢層の視聴者を見る気にさせるのでしょう。
また司会者として必要な話術や進行の運び方なども、万人受けする確かな腕前を持っていると言われています。
長寿番組は不朽の名作ぞろい!長寿の鉄板はアニメ!
日本のテレビ番組の歴史の中では、バラエティ・ドラマ・アニメのそれぞれのジャンルに長寿番組が存在します。
長寿番組の中でもアニメは家族そろって見られる番組であり、子供から大人まで幅広い世代から人気を集め、これからも長く続いていくでしょう。
ジャンルを問わず長寿番組にはこれからも視聴者に愛され続け、長く続いていって欲しい番組でしょう。