雑誌でよく目にする「読者モデル」は、その存在をかなり認知されるようになりましたよね。女性誌だけでなく男性誌や10代向けのティーン誌でも読者モデルはかなりの頻度で登場しています。
また、読者モデルとして人気が出始め、SNS等でその動向をチェックされているような有名読者モデルもいます。
読者モデルとは一体どのような存在なのか、またどのようにしたらなれるのか気になるとろです。
- 読者モデルとは
- 読者モデルになる方法
- 読者モデル出身の芸能人を10人紹介!
- 読者モデルを募集している雑誌一覧
- 読者モデルのオーディションに受かるコツ!
この記事では読者モデルに関する情報を徹底解説していきます。読者モデルになる方法だけでなく、読者モデル出身の有名人も紹介していきますね!
Contents
読者モデルとは?
読者モデルは雑誌の読者である一般人が、その雑誌の紙面に登場して、文字通りモデルの仕事をする人のことを指します。
読者モデルの特集ページを設けられることもあり、その存在は読者からかなり注目を集めているようです。
今では定着している読者モデルですが、そもそも読者モデルは一体どのような仕事なのか、ここから詳しく解説してきます。
読者モデルの仕事内容
読者モデルの仕事は意外とバラエティに富んでいます。
自身のファッションコーディネートを誌面で披露しているのをよく見かけるように、愛用しているファッションアイテムや美容コスメだったり、生活スタイルや1日のルーティーンまで紹介することがあります。
雑誌において読者モデルの起用は、読者にとってはプロのモデルよりも身近に感じるので、洋服を着用した際の雰囲気が分かりやすいことが利点です。
また、ファッションだけでなく新商品の体験レポートを行なったり、話題のテーマについての座談会で意見を述べたりする機会もあります。
読者モデルとプロモデルの違い!ギャラの差はある?
プロのモデルと読者モデルの一番の違いは、契約しているかしないかです。読者モデルはモデル事務所と契約を交わしておらず、一般人がアルバイトや副業感覚で行っていることがほとんどです。
社会人、主婦、学生、フリーターなど普段は他のことをしながら、副業として読者モデルをしているという人が大半を占めています。
気になるのはギャラです。読者モデルのギャラの相場は安く、報酬が発生しないこともあります。ギャラが出たとしても1日数千円だったり、掲載ページ数で報酬額が決まることもあるようです。
人気のある読者モデルはギャラが上がるケースもあります。ただし、いずれにしてもプロのモデルと違って、読者モデルの仕事だけでは生活していくのは難しい状況です。
読者モデルになる方法
読者モデルに興味を持ち、自分も読者モデルになりたいと夢を持つ人も多いでしょう。
雑誌の企画に沿った内容で仕事を受けるとはいえ、自分を表現したり自分の考えを伝えられる場があることは、モデルや人前に出る仕事に興味がある人には魅力のあるポジションですよね。
ここからはどうやったら読者モデルになれるのか、その方法をお伝えしていきます。
①ストリートスナップで雑誌掲載してもらう
ストリートスナップに掲載されたことから読者モデルになるパターンです。
ストリートスナップは告知なしで、街中でおしゃれな人を撮影し雑誌に掲載するものです。何回か登場すると雑誌側もその人について認知するようになり、そこから読者モデルとして呼ばれることがあります。
ストリートスナップは実施場所を告知している雑誌もあるのですが、大体が突然行われます。
そのため運とタイミングの要素が非常に大きいのですが、有名人でこのストリートスナップがきっかけで芸能界デビューに繋がった人もいるので、見逃せない方法の一つです。
②読者モデルオーディションに応募する
読者モデルが募集されていることがあります。雑誌によっては定期的に読者モデルを募集しているので、雑誌やHPの告知をチェックすることをおすすめします。
募集要項に沿ってエントリーすることになるのですが、基本的には履歴書と写真の準備が必要です。書類審査が行われ、実際のオーディションや面接に進み、見事合格した人が読者モデルになれます。
オーディションを開催している雑誌であれば、広く公募している方法なので、準備次第では読者モデルになれる確率が高いともいえます。
③SNSや街中でスカウトされる
スカウトされて読者モデルになる場合があります。街中で声をかけられる以外に、最近ではSNS経由でスカウトされるケースが多いです。
SNSで頻繁に発信している人やフォロワーが多く影響力のある人に雑誌は注目しています。読者モデルを目指しているようであれば、SNSを積極的に活用して、チャンスを掴むという方法もありますよ。
特にインスタグラムは力を入れると良いでしょう。また、10代に人気があるTikTokも使い方によってはインフルエンサーになれる可能性があり、雑誌編集部に注目されるということもあります。
雑誌の年齢層に合ったSNSを運用していくというのも一つの手段です。
読者モデル出身の芸能人を10人紹介!
読者モデルから芸能人になった人は意外と多いです。
雑誌のストリートスナップに掲載されて、芸能事務所からスカウトされた芸能人がいるくらい、雑誌に掲載されることは、芸能界入りへの可能性を秘めています。
ここからは読者モデル(専属モデル)出身の芸能人を紹介していきます。
①木村カエラ
引用元:木村カエラ公式HP
今は休刊している「Zipper」の読者モデル出身です。
原宿系ファッションがメインの雑誌で、木村カエラのポップでアーティスティックな感性が雑誌のカラーとマッチしていました。
②ローラ
引用元:ローラ公式Instagram
ローラは「Popteen」の読者モデル出身です。その後、「ViVi」のモデルも務め、テレビにも出演していくようになりました。
現在は海外に拠点を移していますが、少し前まではバラエティ番組によく出ていましたよね。抜群のスタイルとユニークなキャラクターのギャップに人気が集まっています。
③益若つばさ
引用元:益若つばさ公式HP
「ギャルのカリスマ」で爆発的な人気を集めていたのが益若つばさで、「Popteen」の読者モデルでした。
読者モデルからタレントになる人が増えてきたのは、益若つばさの存在が大きいでしょう。
④叶姉妹
引用元:叶姉妹公式ブログ
叶姉妹の叶恭子は「25ans」の読者モデルでした。スーパー読者として登場した号は、読者からの反響が非常に大きかったそうです。
当時から圧倒的なセレブオーラを発揮されていて、「25ans」の方向性とも合致していいました。
⑤小雪
引用元:小雪公式HP
小雪は「non-no」の読者モデル出身です。
読者モデルのオーディションに合格した後、専属モデルを経て、女優の仕事も始めました。ハリウッド映画「ラストサムライ」にも出演し、活躍の幅をどんどん広げていった読者モデル出身の芸能人ですね。
⑥妻夫木聡
引用元:ホリプロ公式HP
現在は廃刊になっている「東京ストリートニュース」の読者モデルでカリスマ的人気があったのが妻夫木聡です。
高校生の時に読者モデルをしており「スーパー高校生」と呼ばれていたそうです。
⑦千葉雄大
引用元:千葉雄大公式HP
「Toppa」にスカウトされ読者モデルとして活躍していたのが千葉雄大です。
モデルの仕事がスタートするタイミングで大学もやめてしまったそうです。モデルの仕事を見ていた芸能事務所からスカウトされ、活躍の場を俳優へと広げていきました。
⑧降谷建志
引用元:降谷建志公式HP
Dragon Ashの降谷建志も「東京ストリートニュース」の読者モデル出身です。
90年代半ば頃に中高生に人気のあった「東京ストリートニュース」はHIPHOPやDJといったカルチャー的なジャンルも取り込んでいた雑誌なので、降谷建志が読者モデルというのも納得できますね。
⑨香音
引用元:香音公式Instagram
香音は小学生の頃からモデルとして活躍し、「nicola」から「Popteen」そして「non-no」といった読者モデルも活躍している雑誌で専属モデルとして活躍していました。
可愛すぎると大評判で大人気の花音は、モデルの必須条件ともいえるSNSの発信にも力を入れています。
⑩桜田ひより
引用元:研音公式Instagram
桜田ひよりは「Seventeen」で10代後半から4年間モデルを務めました。
モデルになった当初は撮影にも苦労したというエピソードが披露されていますが、元々は子役出身で、演技経験も豊富にありました。
「Seventeen」のモデルにはオーディションから選ばれたので、モデルとしての素質も当然あったのでしょう。
【読者モデルになりたい人必見】読者モデルを募集している雑誌一覧
読者モデルは全ての雑誌にいるわけではありません。雑誌によっては専属モデルという形で募集をかけていたり、モデルの公募をしていない雑誌もあります。
ここからは読者モデルのオーディション募集を行なっている雑誌を年代別・性別で紹介していきます。読者モデルを目指している人は参考にしてみてください。
女性誌①Popteen【10代向け】
引用元:Popteen公式HP
数多くの人気読者モデルを輩出してきたのが「Popteen」です。
10代の女子中高生をターゲットにファッション、コスメ、ダイエット、恋愛、エンタメなど幅広いトピックを扱っています。
読者モデルは「トップティーンズ」と呼ばれており、歴代の読者モデルには藤田ニコル、益若つばさ、忍成修吾、高岡蒼甫がいます。
女性誌②Seventeen【10代向け】
引用元:Seventeen公式HP
1968年創刊と歴史が長いティーン誌です。
10代の女子中高生が興味を持つテーマが扱われていて、ファッション、メイク、恋愛、ライフスタイル、エンタメなどが中心です。
読者モデルは「ST読」と呼ばれ、現役の女子高生が中心に所属しています。制服の着こなし術など、現役女子高生ならではの企画に登場することが多いようです。
女性誌③ViVi【20代向け】
引用元:ViVi girl公式HP
20代前半までがメインターゲットの「ViVi」の読者モデルは「ViVigirl」と呼ばれています。
「ViVi」では随時読者モデルを募集しているので、ViVigirlを目指している人はこまめにチェックするとよいでしょう。
審査でSNSの発信力や影響力をみる項目が設定されいます。SNS対策を強化することをおすすめします。
NMB48の渋谷凪咲はViVi girlとしても有名です。他にもかよこやざきのようにYouTuberもViVi girlとして活躍しており、ViViがSNSに影響力ある人を集めていることがよくわかります。
女性誌④CanCam【20代向け】
引用元:CanCam公式HP
20代のOLをメインターゲットにしている「CanCam」も読者モデルに力を入れています。所属メンバー数は80名を超えることもありました。
「CanCam it girl」と呼ばれる読者モデルはオーディションから選ばれるか、公式サイトからも随時募集されているようです。こまめな確認が必要ですね。
インフルエンサー的な立場で情報を発信したり、「CanCam」のwebサイトに登場するなど、雑誌への登場だけでないので、活躍の場が広がりそうです。
女性誌⑤Sweet【20代向け】
引用元:Sweet公式HP
20代後半のおしゃれに敏感な女性をターゲットにしているのが「Sweet」です。
ファッション、メイク、ライフスタイルは流行を取り入れ、感度高い情報を発信しています。そんな「Sweet」の読者モデルは「sweet girls」と呼ばれ主にネット配信に登場します。
雑誌への登場だけでなく、ライバーとしてLINEライブ、Instagram、YouTube配信で「Sweet」を盛り上げています。
女性誌⑥CLASSY.【30代向け】
引用元:CLASSY.公式HP
30代のOLをメインターゲットに、上質な物・スタイルを提案する雑誌の「CLASSY.」も読者モデルが活躍しています。
読者モデルの募集は随時行われているので、公式HP等を確認するとよいでしょう。
「CLASSY.」の読者モデルは企画内容に合わせて、仕事の依頼が来るとのことです。
仕事の依頼がストップしても、自分の得意分野で声をかけてもらえるように、SNSでの発信や情報収集には手を抜かないでいることをおすすめします。
女性誌⑦STORY【40代向け】
引用元:STORY公式HP
40代向けのファッション誌である「STORY」は読者モデルを定期的には募集していないものの、雑誌や公式HPに募集要項を掲載することがあります。
定期的に行われていないからこそ、数少ないチャンスを逃さないよう、こまめにチェックするとよいでしょう。
稲沢朋子は30代後半で読者モデルになり表紙を飾るほどの人気を集めました。活躍の場を「STORY」だけでなく他の媒体にも広げており、女優への挑戦も話題になっています。
男性誌⑧FINEBOYS【10代向け】
引用元:FINEBOYS公式HP
男性誌は読者モデルの募集が少なく、どちらかというと専属モデルの募集が多い傾向があります。
10代後半からの大学生が対象の「FINEBOYS」も、残念ながら現在は読者モデルの募集はありませんが、FBメンバーズに登録すると誌面作りやオンラインページの企画に関わることができます。
あくまでモデルに興味がある人は思い切って専属モデルに応募してみることをおすすめします。松坂桃李やユージなど芸能界で活躍している有名人も「FINEBOYS」の専属モデル出身です。
オーディション情報は雑誌やHPをこまめにチェックするとよいでしょう。
男性誌⑨MEN'S NON-NO【20代向け】
引用元:MEN'S NON-NO公式HP
20代のおしゃれ好きやおしゃれ初心者をターゲットにしている「MEN'S NON-NO」も現在は読者モデル枠がありません。
ただ、専属モデルの顔ぶれは非常に華やかで、芸能人で専属モデルを務めていた人はかなりいます。宮沢氷魚、斉藤工、竹野内豊など俳優として活躍している人も「MEN'S NON-NO」専属モデル出身です。
「MEN'S NON-NO」専属モデルは毎年定期的にオーディションを開催しています。
男性誌⑩SMART【20代向け】
引用元:SMART公式HP
ファッションや流行に敏感な20代から30代を対象にした「SMART」も読者モデルという明確な立場の人は存在していません。
また、専属モデルについても多数所属しているわけではなく、不定期でオーディション等を開催しているようです。
感度の高い雑誌なため、読者モデルや専属モデルを狙っている人もいるでしょう。オーディション情報をつかむためには、雑誌や公式HPのチェックは欠かせません。
読者モデルに求められる要素
読者モデルはプロのモデルとは違います。読者から憧れられる対象とはいえ、読者モデルは何のために紙面に登場するのでしょうか。
読者モデルだからこそ求められる要素があります。読者にとってはより親しみを感じやすい立ち位置でしょう。特に洋服の着こなしなどは体型を含めて読者モデルの方が参考になる部分が多いです。
最近重視されている点はSNSでの発信力です。ファッションセンス・美容・ライフスタイル・旅行・生き方などを、センス良く新しいものをキャッチしフォロワーに広めていくような影響力は必須ともいえます。
読者モデルになりたい特定の雑誌があれば、その雑誌のカラーに合う雰囲気があることが重要です。男性の読者モデルであれば清潔感も必須です。スキンケアなど外見に関わる部分も手を抜かずにしましょう。
読者モデルのオーディションに受かるコツ!
気になる雑誌の読者モデルのオーディションを見つけたら、まずはオーディションに受かるためにしっかりと準備を進めることが大切です。
オーディションというと、外見を整えたり、カメラ撮影のポージングを練習したりする方に力を入れがちですが、それ以外にも準備をしておくべきポイントがあります。
ここからはオーディションに受かるコツをお伝えしていきますね。
①履歴書や応募書類は手を抜かない
オーディションを受けるためには、まずは書類審査を突破することです。履歴書に書く内容は「読者モデル」という仕事にふさわしい内容を盛り込んでください。
また、趣味・特技・資格などはどの企画で何が役に立つかわからないので、全部書いておきましょう。学歴や職歴も正確に書くことをおすすめします。
会社員だから...と自己判断せずに、読者モデルは現在の職歴や社会的立場を紙面に活かすことができます。偽らずに現在の自分について、正確に書くとよいでしょう。
②写真や自己PRなどオーディション対策をする
提出する写真は全身とバストアップの2種類を求められることが多いです。
写真の撮影は可能であればスタジオで撮影されることをおすすめします。スタジでの撮影は出来上がりに時間がかかるので余裕を持って準備しておくとよいでしょう。
スタジオで撮影しない場合でも、スマホでの自撮りは避け、一眼レフのカメラで誰かに撮ってもらってください。
自己PRも手を抜かずに、なぜこの雑誌がよいのか・読者モデルになったらどういう活動をしていきたいのかを明確にしておいてください。
まとめ
ここまで読者モデルについて解説してきました。
プロのモデルよりも身近な存在でありながらも憧れの対象となっている読者モデルは、芸能界に入るきっかけにもなり得ます。
芸能人を目指していない人でも、読者モデルの活動は自分にとってプラスの経験になるでしょう。
読者モデルの仕事に興味がある人はこの記事を参考にして、ぜひ読者モデルの座を掴んでください!