日本ではそこまで馴染みがないものの、クラブなどでよく耳にするダブステップ。
イギリスのアンダーグラウンドなクラブミュージックとして誕生しています。
“ステップ”と名前にあるものの、ダンスのジャンルではなく、れっきとした音楽ジャンルの1つです。
今回は、ダブステップについてやおすすめアーティストと人気楽曲選などを紹介します。
- ダブステップ(Dubstep)とは
- ダブステップダンスとは
- ダブステップで有名なアーティスト5選
- ダブステップの有名曲5選
ダブステップ(Dubstep)とは
ダブステップは、イギリスのロンドンから流行したクラブミュージックにおける音楽ジャンルの1つです。
複雑で不規則なリズムが特徴で、ボーカルよりもサンプリング音やベース、リバーブなどを重視してます。
重厚で重めなレゲエとロックとダンスミュージックがミックスされた独特のリズムで構成された楽曲ジャンルといった印象です。
ダブステップは、「ダブ」と「ツーステップ」と呼ばれるハウス・ミュージックが融合され“ダブステップ”になったという経緯があります。
①ベース音が特徴的
ダブステップは、ベース音が特徴的です。
ワブルベースと呼ばれる電子音楽によく用いられるベースが主流で、ダブステップの象徴にもなっています。
また、skrillex(スクリレックス)の大ブレイク以降Knife PartyやXilentなどワブルベースを多用する1音楽が増えたことも要因の1つではないでしょうか。
②サブジャンルが多い
ダブステップの流行により、さまざまなサブジャンルがダブステップから派生しています。
ダブステップから派生したジャンルは17ジャンルあるんだそうです。ノリ重視、メロディー重視、ポップさ重視など各方面に長所を伸ばしています。
ただ、ダブステップから派生したジャンルの境界について明確な定義は存在しません。
今回は、有名な派生ジャンルを3つ紹介します。
メロディダブステップ
メロディダブステップは、名前の通りメロディを重視したダブステップです。
メロディックな雰囲気とハーモニーで、壮大な印象のジャンル。
クラブに馴染みがない方でも聴きやすいジャンルです。
レゲエ・ダブステップ
レゲエ・ダブステップは、名前の通りレゲエとダブステップが混ざり合った音楽ジャンルです。
そもそも、レゲエからダブという概念が生まれたというジャンル形成の経歴があるので、レゲエとの融合はダブステップでは切り離せません。
レゲエ特有のリズムや裏拍とダブステップのサンプリング音やリバーブがミックスして、ダンスミュージックとして洗練された印象もあります。
トラップステップ
トラップステップは、「トラップ」と呼ばれる音楽ジャンルとダブステップが混ざり合った音楽ジャンルです。
トラップの特徴は、ハイハットの連続音や電子音。
ダブステップの唸るようなベース音と混ざり合い、ヒップホップ要素の混ざった音楽を奏でます。
③楽曲のイメージがおしゃれ
ダブステップは、アレンジの1つでもあるので、演出としておしゃれな楽曲に仕上がることもある手法です。
エモく壮大な雰囲気な楽曲、ノリ重視で激しめの楽曲、静かな雰囲気の楽曲など、ダブステップでさまざまな表情を楽曲に加味できます。
ダブステップはEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の1つです。大きなカテゴリーとしてはダンスミュージックにカテゴライズされます。
ノリの良さやリズム感、アンダーグラウンド感ただよう曲調など、派生したルーツからもおしゃれなイメージはつきません。
ダブステップダンスとは
ダブステップダンスは、ダブステップの楽曲に合わせて踊るステップやダンスのことをいいます。
楽曲のノリや音楽を身体で表現していくので、ロボットダンスやパントマイムのような印象を与えるかもしれません。
現代的で新しいダンスの種類なので、まだまだ発展していく伸びしろもあるでしょう。
初心者でもダブステップダンスはできる?
ダブステップダンスは、音楽を感じて自由にダンスをするのが本質なので、初心者が踊って全く問題はありません。
そうはいっても、ダンスの基礎を習得しているダンス経験者の方が有利です。
ただ、ダブステップダンスは新しいジャンルのダンスです。
ダブステップダンスをこなれた感じに踊りたいなら、ダンスの基礎を習得しておくとよいでしょう。
ダブステップで有名なアーティスト5選
それでは、ダブステップで有名なアーティスト5選について紹介していきます。
- Skrillex(スクリレックス)
- KilltheNoise(キル・ザ・ノイズ)
- Kayzo(ケイゾー)
- Zomboy(ゾンボーイ)
- KnifeParty(ナイフ・パーティー)
今回は、ダブステップで知名度の高いアーティストを中心に選定しました。
①Skrillex(スクリレックス)
引用元:Skrillex
Skrillexは、2008年から活動を続ける音楽プロデューサー。
ダブステップを流行させた第一人者で、ダブステップに興味が持った方に最初におすすめしたいアーティストでしょう。
喉を傷めたことをきっかけに、バンド活動から音楽プロデューサーへ転身した経歴をもっています。
②Kill the Noise(キル・ザ・ノイズ)
引用元:Kill The Noise
Kill the Noiseは、2003年からニューヨークを中心に活動を続ける音楽プロデューサー。
日本で単独公演の経験もあり、日本のクラブシーンでも彼の楽曲をよく耳にするのではないでしょうか。
2016年には「FUJI ROCK FESTIVAL」にも来日したため、日本人の洋楽好きから認知される機会にもなったでしょう。
③Kayzo(ケイゾー)
引用元:Kayzo Music
Kayzoは、2012年からロサンゼルスを中心に活動を続けるDJ。
トラップを組み込んだダブステップを構成していることで有名です。
また、SubtronicsやBad Omens、Atreyuなど有名アーティストと数多くコラボしていることでも知られます。
④Zomboy(ゾンボーイ)
引用元:Zomboy Official
Zomboyは、2010年から活動を続ける音楽プロデューサー。
名前の通りゾンビをマスコットキャラに活動しています。
彼のダブステップは、Skrillexに似ているともよくいわれています。
また、2022年には3年ぶりとなる来日公演を果たしています。
⑤KnifeParty(ナイフ・パーティー)
引用元:Knife Party
KnifePartyは、2012年から活動を続けるダブステップの2人組ユニット。
もともとはPendulumというバンドで活動していたため、話題性が高い存在でした。
激しいサウンドと独特なリズムがウリで、型にはまらない音楽を作るのが特徴です。
またライブのパフォーマンス力も高く、多くのオーディエンスを沸かせています。
ダブステップの有名曲5選
それでは、ダブステップの有名曲5選について紹介していきます。
今回は、先ほど紹介したアーティストをもとに選定しましたのでぜひ参考にしてください。
- Bangarang feat. Sirah/Skrillex
- Kill It4 The Kids(feat.AWOLNATION&R.City)/KillTheNoise
- Wake up/Kayzo
- Nuclear/Zomboy
- Centipede/KnifeParty
①Bangarang feat. Sirah/Skrillex
引用元:Skrillex
Bangarangは、Skrillexの代表曲の1つです。
ダブステップの定番でもあり、ダブステップを聴く人ならだれでも知っているのではないでしょうか。
また、グラミー賞で「最優秀ダンス・レコーディング賞」も受賞しています。
まさに、ダブステップを象徴する王様でしょう。
②Kill It4 The Kids(feat.AWOLNATION&R.City)/Kill The Noise
引用元:Kill The Noise
Kill It4 The Kids(feat.AWOLNATION&R.City)は、クラブで定番の有名曲。
個性的なPVも印象的で思わずテンションが上がりそうですよね。
Skrillexとよく似た楽曲の雰囲気が伝わってきます。
③Wake up/Kayzo
引用元:Kayzo Music
Kayzoの代表曲を挙げるとしたら、このWake upでしょう。
前述した通り、Kayzoは有名なアーティストとのコラボを数々こなしています。
Wake upもRIOTとコラボしているバージョンもありますよ。
④Nuclear/Zomboy
引用元:Zomboy Official
Zomboyといえば、Like A Bitchを代表曲に挙げる方も多いでしょう。
ただ、Nuclearも高い再生回数を誇る人気楽曲です。
レゲエ風味の強い一曲で、癖になってしまう人も多いかもしれませんね。
⑤Centipede/KnifeParty
引用元:Knife Party
Centipedeは、激しめのサウンドとレトロゲームのような電子音が特徴的な音楽。
KnifePartyはInternet Friendsなど数々の代表曲がありますが、印象的な楽曲をあえてチョイスしてみました。
ダブステップ (Dubstep)についてまとめ
ダブステップは、イギリスのロンドンで誕生したクラブミュージックにおける音楽ジャンルの1つです。
レゲエから分岐したダブとツーステップが融合したダブステップは、ボーカルよりもサンプリング音やベース、リバーブなどを重視した、独特のサウンドやリズムを楽しめるダンスミュージックでもあります。
派生したいくつものサブジャンルも存在していて、クラブミュージックにかかせないのがダブステップです。
ぜひ、ダブステップを体感して、ダブステップの世界に魅せられてみませんか。