皆さんは、カラオケの採点などで「しゃくり」という文字を見たり、歌っている時に「しゃくりが~」と聞いたことがあるでしょうか。
しゃくりが身につくとカラオケで高得点を取れるようになり、歌をより楽しめるようになります。
このしゃくりはどのような仕組みで、身につけるにはどうしたらいいのか解説します。
- しゃくりの効果や歌い方
- しゃくりのメリット・デメリット
- しゃくりを教えてくれるおすすめの教室
Contents
しゃくりとは?どんな歌い方?
しゃくりは、出したい音程を歌う前に、低い音程から入って出したい音程に戻す方法です。
この音程を低いところから出したい音程にしゃくり上げて歌うため、そう呼ばれるようになりました。
自然とできている人もいれば、できているかわかりにくい人もいます。
しゃくりの効果
- なめらかさ・やわらかさ・深み・ノリが出る
- 歌に感情が生まれる
- 曲のイメージや表現が膨らむ
しゃくりをできることにより、音を飾れるため歌の表現力が高くなります。また、感情を乗せやすくなったり、高い音が出しやすくなったりします。
しゃくりの多い歌手は?しゃくりの具体例
しゃくりを上手に活用している有名歌手は次の方です。歌い方を真似したり、よく聴いたりするとしゃくりのイメージがつきやすくなります。
- LiSA
- 一青窈
- 山崎まさよし
Lisaは、『紅蓮華』の冒頭のメロディーでも既に使っていて、歌い出しから物語りを語っている点が魅力的です。
一青窈は、『ハナミズキ』のサビで「薄紅色の」の部分でしゃくっているので分かりやすいでしょう。
山崎まさよしは、自然と曲中で使われているので、分かりにくいですがなめらかで聞きやすい点が魅力的です。
しゃくりのメリット
しゃくりのメリットについて、3点のポイントを紹介します。
歌に抑揚がつく
しゃくりが身につくと歌に抑揚がつきます。
抑揚がつくと、歌が単調にならず表現力があがるので、歌っていても聴いていても楽しく感じられるのがメリットです。
感情も入りやすくなるので、しゃくりを意識してみましょう。
個性的な歌い方ができる
しゃくりができると、個性的な歌い方ができるようになります。
音をしゃくりで繋げることで、言葉と言葉の繋がりがなめらかになったり、歌が上手に聞こえたりするので、プロみたいな個性を出せるのでおすすめです。
カラオケで上手に思ってもらえるかもしれません。
カラオケで加点になる
しゃくりによって、カラオケの加点要素が増えるため点数が高くなります。
そのほか、ビブラート、こぶし、フォールといった加点要素が加わることで、より一層の高得点を狙えるので、まずはしゃくりを身につけるようにしましょう。
しゃくりのデメリット
しゃくりのデメリットは、次の3点があります。それぞれについて解説します。
多すぎるとくどくなる
しゃくりは、身につくと簡単に歌えるようになります。簡単にできてしまうため、くどくなってしまう可能性があります。
また、歌っている分にはいいかもしれませんが、聴いている人にとっては聞き苦しくなってしまうので注意しましょう。
音程が取れていないように聞こえる
しゃくりの表現方法は、音程が取れていないように聞こえる可能性があります。
本来の音程より低いところから歌い始めるため、音程がずれているように聞こえてしまいます。
結果、しゃくりが多くなると下手・音痴に思われしまう点がデメリットです。
癖になってしまう
しゃくりは癖になりやすい可能性があります。
その理由は、音程がズレたとしても、しゃくって正しい音程で歌い直せるためです。
しゃくりを使う方が、音程が取りやすくなるため癖にならないように注意しましょう。無意識にしゃくってしまうかもしれません。
しゃくりの出し方!カラオケでうまく出すコツを解説!
しゃくりの出し方やコツについて3点紹介します。
出し方①:母音で本来の音を発声する
しゃくりを入れたい音に対して、母音と子音で分けると理解しやすくなります。
例えば、「あいしてる」の「る」にしゃくりを入れたい時は、「る」と「う」に分けて考えて、ずらした時の音程が「る」、本来の音程にしゃくった発音を「う」で発声します。
音を「る」が「ド」だっとしたら、母音の音は1音下の「レ」です。このイメージをして発声する練習をしましょう。
出し方②:なめらかに繋げる
しゃくりを入れてなめらかに繋げる練習をしましょう。
ぶつぶつ切れた状態では、しゃくりではなく歌が下手なだけになってしまいます。
音程を引き上げるイメージが大事なので、先述した「る」と「う」を「るう」で繋げ、音程もつけてなめらかにできるように練習しましょう。
出し方③:正しい音程をマスターする
そして、しゃくりのイメージややり方が身についたら、正しい音程をマスターしましょう。
しゃくりで、低い音程から正しい音程に上げることが必要なので、本来出したい音程をイメージすることが大切です。
そのため、正しい音程をマスターする練習をしましょう。
しゃくりを歌に入れる3つのポイント
しゃくりを歌に入れるポイントを3つ紹介します。
自然なタイミングで入れる
カラオケでしゃくりが上手な人は、適度で自然なタイミングで入れています。自然なタイミングは、次のようなものです。
- フレーズのはじめ
- 盛り上がるところ
適度に入れることで、上手に聞こえるようになるので参考にしてみてください。
低音から高音へ上がる時に入れる
しゃくりは、本来の音程に向けて低音から入る歌い方です。
そのため、しゃくりを入れる時は、低音から高音に向けて上がるタイミングがあったら入れるようにしましょう。
強調したいところに入れる
しゃくりは、歌の全体を通して強調したいところに入れましょう。
歌詞やタイトル、ポイントとなるキーワードなどの強調するべきポイントで入れると、上手に聞こえるのでおすすめです。
カラオケでしゃくりが多い原因は?しゃくり=音痴?
しゃくりは、正しい音程で歌う前に、低い音程で歌い出すのがポイントです。
ただ、敢えて外して歌う方法とも言えるので、音痴や歌が下手に聞こえることがあります。
しゃくりが不自然になってしまうと音程がずれているだけになってしまうので注意しましょう。
無意識に出るしゃくりの治し方
無意識に出るしゃくりの治し方は、次の2点です。それぞれを意識して矯正するようにしましょう。
輪状甲状筋を鍛える
輪状甲状筋(りんじょうこうじょうきん)は、声帯を伸ばす動きのある筋肉です。
この筋肉を鍛えると、安定して歌えるようになり、音程・音域の幅が広がります。
無意識で、しゃくりが出てしまう時は、「音程を取りにくい」ことが多くあるので、裏声を出す練習などを取り組み、輪状甲状筋を鍛えましょう。
ドッグブレスを意識する
ドッグブレスは、犬がする「ハッハッハッ」を真似た呼吸方法です。
この呼吸方法は、横隔膜などのインナーマッスルを鍛えられ、腹式呼吸の感覚が理解しやすくなります。
息のコントロールも上手になるため、しゃくり癖が治ります。音程も安定できるのでおすすめです。
歌の表現方法が学べるボイトレ教室3選
しゃくりの表現方法を教えてくれるおすすめのボイトレ教室を3つ紹介します。
- シアーミュージック
- アバロンミュージックスクール
- 椿音楽教室
シアーミュージック
シアーミュージックでは、ボイトレ系コースの中にカラオケコースがあります。
高得点を目的としたレッスンから、しゃくりの方法も含めて表現方法が学べるのでおすすめです。
レッスンスタイル | マンツーマン |
入会金 | 2,200円(税込) |
料金 | 月2回 /¥11,000(税込)~月4回 /¥17,600(税込) |
レッスン時間 | 45分 |
アバロンミュージックスクール
アバロンミュージックスクールは、楽しみながら練習できるボイストレーニングが魅力的です。
Skypeを使ったオンラインレッスンも受けられるので、通いに出れない時などでもレッスンを受けられます。
レッスンスタイル | マンツーマン |
入会金 | 0円(定期的なキャンペーン実施しています) |
料金 | 月1回:¥5,900(税込)~月4回:¥23,300(税込) |
料金 | ・ビギナーズコース(30分)月2回 :¥8,250円(税込) ・スタンダードコース(45分)月2回:¥10,560円(税込)~月8回:¥33,440円(税込) ・プレミアムコース(60分)月2回:¥11,880円(税込)~月8回:¥41,360円(税込) |
椿音楽教室
椿音楽教室は、オンラインレッスンもマンツーマンレッスンも受けられる音楽教室です。
声楽の実力ある講師が丁寧に教えてくれるので、より一層の技量が欲しい人はぜひご検討ください。
レッスンスタイル | マンツーマン |
入会金 | 入会金 2,200円(税込) |
料金 | 月1回:¥5,900(税込)~月4回:¥23,300(税込) |
レッスン時間 | 60分 |
しゃくりとは?まとめ
しゃくりは、本来の音に向けて低い音から歌い始める方法ということがご理解頂けましたでしょうか。
しゃくりが身につくことで、カラオケなどでも高得点に繋がったり、友人などから「歌が上手」だと思われやすくなったりします。
ぜひ、ボイトレ教室でプロに指導を受けて身につけましょう。