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ホルン 音域
エム
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ホルンかぁ、オーケストラの中にはよく見かけるよね。

金管がぐるぐると曲がっている不思議な形をした楽器、ホルン。

金管楽器といえばトランペットを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、優しい音色でハーモニーを生み出すのにぴったりの存在です。

そこで今回は、ホルンの特徴や音域について解説します。

✔この記事でわかること
  • ホルンとはどういうものか
  • ホルンの種類
  • ホルンの音域や音色
  • ホルンが得意・苦手なフレーズ

実際にレッスンでも教えている内容を、惜しみなく公開していただいたので、ぜひ最後まで読んでください!

ホルンとは?

ホルンは、先端がラッパ上に広がり、ぐるぐる巻きに管が伸びている金管楽器です。

丸く収まっているため気付きにくいですが、まっすぐに伸ばすと2~3m近い長さがあるそうです。

また、金管楽器らしい迫力ある音かららしくない優しい音まで奏でられますが、演奏が難しいことでも有名。

ギネス記録にも「世界一難しい金管楽器」として認定されているほどです。

ホルンとは?
  • 実際の音色
  • ホルンの構造
  • 音が出る仕組み

実際の音色

まずは、実際のホルンの音色を聴いてみましょう。

出典元:d6v1d

出典元:Noahs442

動画の中にもあるように、ソロパートで目立つシーンもしばしばみられます。

また、まるで大草原や丘の上にいるかのような爽やかな音も印象に残りますね。

ホルンの構造

ホルンは、音が出る先端が広がった形状をしているベル。

音程を変えるための抜差管とレバー。

そして、管とマウスピースをつなぐためのマウスパイプで構成されています。

管の長さを変えて音程を変えるというのは、トランぺットも同様ですね。

音が出る仕組み

ホルンの音を鳴らすには、取り付けたマウスピースに唇を当てて振動させることで音を鳴らします。

また、この振動が管を伝っていき、共鳴することで響きが生まれていきます。

こうやって生まれた響きが私たちの耳に届き、美しい音色が聴こえるようになります。

Mスタ編集部
Mスタ編集部
ホルンに限らず、基本的に金管楽器は同様の仕組みで音が鳴りますよ!

ホルンは3種類

ホルンにはいくつか種類があります。

現代のホルンは「in F」で表される移調楽器ですが、他のキーの要素を持つホルンも存在しています。

そこで、ホルンの3つの種類を紹介していきます。

ホルンの種類
  1. シングルホルン
  2. ダブルホルン
  3. トリプルホルン

ホルンの種類①
シングルホルン

シングルホルンは、「F」あるいは「Bb」のいずれか片方のキーを持つホルンです。

単一調の管のみで構成されていて、構造自体はほかの種類に比べ簡単。

シンプルなおかげで値段も安価なポイントが魅力的です。

ただし、「F」ではホルンが苦手とする高音域を中心とする演奏面の難しさと、「Bb」では音色がやや乏しく、ダブルホルンを用いるケースが多くなっています。

ホルンの種類②
ダブルホルン

ダブルホルンは、「F+Bb」あるいは「Bb+HighF」のいずれか片方のキーを持つホルンです。

2つのキーを切り替えすることで、シングルホルンで紹介した課題を解決できる万能さがあります。

そのため、初心者からプロまで人気の種類のようですね。

また、「F+Bb」のほうが標準的で、「Bb+HighF」のほうはデスカントダブルとも呼ばれるそうです。

Mスタ編集部
Mスタ編集部
ダブルホルンよりやや管が短いセミダブルホルンもあります。

ホルンの種類③
トリプルホルン

トリプルホルンは、「F+Bb+HighF」と3つのキーを備え持つホルンです。

全てのキーを持つため、便利で特に安定感のある高音域を期待できます。

とはいえ、3つの管を持つため見た目も複雑になりほかのホルンよりも重くなります。

おまけに高価なことがデメリットで、実用性はダブルホルンに劣るようです。

ホルンの音域や音色は?実音を挙げて解説!

それでは、ホルンの音域や音色について実音を挙げながら解説していきます。

ホルンの音域や音色
  1. 実音F-A
  2. 実音B♭-A
  3. 実音B♭-E
  4. 実音F-A
  5. 実音B♭-D
  6. 実音E♭-B♭
  7. 実音B-C
  8. 実音C#-E
  9. 実音F-

ホルンの音域や音色①
実音F-A

実音F-Aというと、F管の最低音Fから3度上のAま

基本的に低音域すぎるためあまり用いられず、特に合奏曲などの使用はほとんどありません。

一応技術的にFよりも低い音を出せないわけではないそうですが、最も音が低いF管で開放音になるので、最低音と思っておいていいでしょう。

ホルンの音域や音色②
実音B♭-A

実音B♭-Aというと、B♭管の最低音B♭から7度上のAまで。

アンサンブルに基本登場する音域ではありませんが、ホルンアンサンブルでは低音パートで登場することもあります。

そのため、このあたりの音域を練習する方はそれほど多くなく、めったに聴くことのない音域といえます。

ホルンの音域や音色③
実音B♭-E

実音B♭-Eというと、ヘ音記号の第4線上のB♭から4度上のEまで。

音階練習など基礎合奏で用いられることもある音域で、トロンボーンやユーフォニアムなどの楽器とグループを組まれることも多いでしょう。

とはいえ、実際の楽曲でそれほど登場するわけではありません。

そのため、さらに1オクターブうえで基礎合奏を行うグループも多いようです。

ホルンの音域や音色④
実音F-A

実音F-Aというと、(ト音記号の下のド)Fから3度上の(ミ)Aまで。

③よりも基礎合奏に用いられやすい音域です。

また、ド以上であるため音色や音質が比較的良く、ずっと吹いていても疲れにくい音域でしょう。

ただし、吹き込んでも鳴らしにくい音域でもあります。

ホルンの音域や音色⑤
実音B♭-D

実音B♭-Dというと、チューニングのB♭から3度上のDまで。

低音域ながらも音色がつけやすい音域で、楽曲にも使用されます。

ただし、Cに関して「B♭」管のほうが音程を合わせるのが難しいそう。

そこでキーの切り替えが発生しがちだそうですが、それに伴って音色が大きく変わらないよう気を付けなければなりません。

ホルンの音域や音色⑥
実音E♭-B♭

実音E♭-B♭というと、in Fで五線真ん中のE♭から5度上のB♭まで。

ホルンの中音域で、吹きやすい、音が出やすい、音色を表現しやすい、最適な音域です。

特に吹き込むと迫力のある音が出るため、アンサンブルの主役に躍り出る場合もあります。

ただし、高音になるにつれホルン特有のむずかしさがあります。

そのため、長く吹くにつれバテてしまう奏者もいるようです。

ホルンの音域や音色⑦
実音B-C

実音B-Cというと、第五線より上のBからCまで。

ホルンの高音域で、初級者であればうまく出しにくくなる音域です。

また、一般的に楽曲に登場する高音もこのあたりまで。

したがって、実用的な音域の最高音近くと思っておいてもいいかもしれませんね。

ホルンの音域や音色⑧
実音C#-E

実音C#-Eというと、第五線より上のC#からEまで。

演奏難易度が高い音域ですが、たまに楽曲にも登場して多くの方が苦労するでしょう。

もちろん、このあたりの音域を十分に演奏するには練習が必須。

音域的にはトランペットに十分任せられる高さです。

とはいえ、ホルン特有の厚みのある音で大きくオーケストラを盛り立てることもできますので、チャレンジしてみてもよいでしょう。

ホルンの音域や音色⑨
実音F-

実音F-というと、①~⑧よりもさらに高音域。

管の長さや倍音列などで音程を変える金管楽器は実質上限の最高音がありません。

ただし、ホルンは演奏が難しい楽器のため、高音域になるにつれ音程を合わせにくくなってしまいます。

そのため、実際の楽曲で登場することはあまりなく、吹けなくても問題のない音域でしょう。

ホルンのフレーズ

それでは、ホルンの得意なフレーズと苦手なフレーズについて紹介していきます。

得意なフレーズ

ホルンの得意なフレーズは、階段状に音程を変えるレガート、十分な音の長さを保つテヌート、音を短く切るスタッカートなどです。

これらのような繊細な動きができるため、音量の強弱など表現力の幅も広いことが特徴です。

ただし、意外と見た目の割に大きな音量は出ず、むしろ控えめです。

苦手なフレーズ

手でバツ

ホルンの苦手なフレーズは、スラーでの跳躍など音程が大きく変わる動きです。

音を短く切れば音程移動も比較的可能ですが、レガートで音程を大きく変えるとなると特に厳しいでしょう。

また、ホルン自体の演奏難易度が高く中音域以外は特に難しくなってしまいますので気を付けてください。

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ホルンの音域まとめ!

ホルン 音域

今回はホルンの音域について解説してみました。

世界一難しい金管楽器」としてギネス認定されており、演奏難易度が高く敷居が高そうな楽器です。

とはいえ、練習次第では広い音域でホルンを吹けるようになります。

上記の音楽教室などを利用して、思い切ってレッスンに挑んでみるのも手でしょう。

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