音楽好きの人であれば、音楽番組やSNSなどで邦ロックと耳にすることがあるのではないでしょうか。
しかし、邦ロックにはどういう意味があり、どんな音楽が該当するのかわからない人も多いことでしょう。
そこで今回は邦ロックの意味について解説します。
- 邦ロックとは
- 定番人気の邦ロックバンド10選
- 最近人気の邦ロックバンド10選
邦ロック(ほうろっく)とは
邦ロックとは邦楽ロックの略称で、日本のロックを意味しています。
1960年台後半に細野晴臣さん、大瀧詠一さん、松本隆さん、鈴木茂さんの4人組バンド「はっぴぃえんど」が海外のロックに日本語の歌詞をつけたことが始まりです。
日本のロックといっても歌詞が全て日本語である必要はなく、英語を含んでいたり、すべて英語であったとしても邦ロックに含まれます。
このように海外から入ってきたロックを、日本独自に進化させた自由度の高い音楽が邦ロックなのです。
定番人気の邦ロックバンド10選
定番で人気の邦ロックバンドを10組紹介します。王道の邦ロックを味わいましょう。
No. | アーティスト名 |
1 | BUMP OF CHICKEN |
2 | RADWIMPS |
3 | 東京事変 |
4 | ONE OK ROCK |
5 | サカナクション |
6 | King Gnu |
7 | Official髭男dism |
8 | MAN WITH A MISSION |
9 | ASIAN KUNG-FU GENERATION |
10 | Mrs. GREEN APPLE |
①BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKENは、20年以上邦ロックの第一線で活躍し続けているバンドです。
2001年にリリースした「天体観測」の大ヒットから知られるようになり、メディア露出は少なめでありながら多くの人を魅了しています。
米津玄師さんやRADWIMPSの野田洋次郎さんなど、多くのアーティストがBUMP OF CHICKENの音楽に影響を受けてきました。
NHKの特番『BUMP OF CHICKEN 18祭(フェス)』のテーマソング「窓の中から」を手掛けるなど、今後も若者の心を掴み続けることでしょう。
②RADWIMPS
出典:RADWIMPS
RADWIMPSはBUMP OF CHICKENと同様、若い世代から長年支持を受けている人気バンドです。
2016年に公開された新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』の主題歌「前前前世」が映画とともに大ヒットしたことにより、幅広い世代から知られるようになりました。
ボーカルの野田洋次郎さんが作詞・作曲を担当しており、その独特な表現には惹きつけられることでしょう。
2011年のNHKサッカー放送のテーマ曲として使用された「君と羊と青」は夢を追いかける曲です。「君を見つけ出した時の感情が この五臓の六腑を動かしてんだ」という表現が夢を見つけたときの気持ちとぴったりと合いますね。
③東京事変
出典:東京事変
東京事変は、ソロアーティストとしても活動している椎名林檎さんを中心とした5人組バンドです。
2004年に1stシングル「群青日和」でデビュー。2012年に解散しましたが、8年後の2020年に突如復活を果たしました。
椎名林檎さん以外にもプロデューサーとしても活躍するベースの亀田誠治さん、RADWIMPSやフジファブリックなどのサポートメンバーとしても活躍するドラマーの刄田綴色さんなど実力が折り紙付きのメンバーが揃っています。
椎名林檎さんの他にはない歌声と実力派メンバーによる演奏には注目です。
④ONE OK ROCK
出典:ONE OK ROCK
ONE OK ROCKは日本の枠に収まらない4人組ロックバンドです。
歌手の森進一さんと森昌子さんを両親にもつボーカルTAKAさんの歌は飛び抜けた実力を持っており、英語の発音も滑らかです。
日本だけでなく海外レーベルとも契約し、アジア、アメリカ、ヨーロッパでのワールドツアーを成功させるなど、世界的にも有名なバンドとして活躍しています。
2023年には全国6大ドームツアーを開催し、11公演で40万人を動員しました。
⑤サカナクション
サカナクションはエレクトロサウンドが特徴的な5人組バンドです。
頭から離れないようなクセのある楽曲を多くリリースしており、唯一無二の存在として人気を集めています。
代表曲が映画『バクマン』の主題歌として制作された「新宝島」です。「新宝島」はAメロとサビのみで構成されており、MVでの個性的なダンスとともに人気となっていきました。
2021年には「舞台×MV×ライブ」というコンセプトでオンラインライブを開催するなど、今後もサカナクションの実験的な活動には注目です。
⑥King Gnu
出典:King Gnu official YouTube channel
King Gnuはロックだけでなく、R&B、ジャズ、クラシックなどさまざまな音楽が混ざった異質なバンドです。このような自分たちの音楽を「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と呼んでいます。
2019年にリリースされた「白日」が話題となり、アルバム「Sympa」が日本レコード大賞の優秀アルバム賞受賞、紅白歌合戦に出場と怒涛の1年を駆け抜けました。
常田大希さんの生み出す洋楽のようなサウンドと、声楽科出身で抜群の歌唱力を誇るボーカルの井口理さんの歌声にハマっていくことでしょう。
⑦Official髭男dism
「ヒゲダン」の愛称で親しまれている4人組バンドのOfficial髭男dism。
2019年に2ndシングル「Pretender」が大ヒットし、その後も「Cry Baby」「Subtitle」などドラマやアニメのタイアップで引っ張りだこです。
ボーカル藤原聡さんのハスキーなハイトーンボイスが心地よく、聴いている人を魅了します。現在は藤原さんの声帯ポリープの発症によって休養しているため、万全の状態での復活が待たれます。
⑧MAN WITH A MISSION
MAN WITH A MISSIONは、狼のマスクを被った5人からなるバンドです。
その見た目に注目してしまいますが、音楽の完成度が高く、日本だけでなく海外でも人気を集めています。「音楽で世界を変えること」を使命としており、心からの叫びに共感できることでしょう。
シンガーソングライターのmiletさんとコラボしたアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の主題歌「絆ノ奇跡」と「コイコガレ」の収録されたCDが2023年5月31日にリリース予定です。
⑨ASIAN KUNG-FU GENERATION
出典:ASIAN KUNG-FU GENERATION Official YouTube Channel
ASIAN KUNG-FU GENERATIONは「アジカン」の愛称で親しまれるロックバンドです。1996年に結成され、その後現在に至るまでロックを鳴らし続けています。
今までにアニメ『NARUTO -ナルト-』『僕のヒーローアカデミア』といった人気作品の主題歌として楽曲が起用されてきました。
アニメ『鋼の錬金術師』のオープニングテーマの「リライト」はアニメソング人気投票キャンペーン『平成アニソン大賞』においてアーティストソング賞(2000年 - 2009年)に選出されるなど絶大な人気を誇っています。
⑩Mrs. GREEN APPLE
Mrs. GREEN APPLEは、ボーカル大森元貴さんの異次元の歌唱力が魅力のバンドです。「青と夏」「点描の唄」「インフェルノ」といったヒット曲を連発しています。
2020年に「フェーズ1完結」に伴い活動休止。2022年3月18日に新曲「ニュー・マイ・ノーマル」をリリースするとともに「フェーズ2開幕」を宣言し、3人体制となり復活を遂げました。
大森さんは楽曲提供も行っており、映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌として「私は最強」をAdoさんに提供しています。
2023年7月5日(水)に4年ぶり5枚目のオリジナルフルアルバム「ANTENNA」がリリース予定と、さらなる進化に期待ですね。
最近人気の邦ロックバンド10選
最近人気の邦ロックバンドを10組紹介します。フェスへの出演が多いため、お気に入りのバンドを見つけて実際に聴きにいってみましょう。
No. | アーティスト名 |
1 | Saucy Dog |
2 | SUPER BEAVER |
3 | クリープハイプ |
4 | マカロニえんぴつ |
5 | 緑黄色社会 |
6 | sumika |
7 | My Hair is Bad |
8 | ヤバイTシャツ屋さん |
9 | 04 Limited Sazabys |
10 | ヤングスキニー |
①Saucy Dog
出典:Saucy Dog
Saucy Dogは、ボーカル石原慎也さんの高音が光る3ピースバンドです。
情景描写の多い歌詞によって、思わず共感してしまうような歌づくりを得意としており、若い女性を中心に人気となっています。
2021年にリリースされた「シンデレラボーイ」は女性が付き合っている彼氏を思う気持ちと、浮気している彼氏のことをテーマにしている曲です。
浮気されてもなかなか嫌いになれない気持ちが赤裸々に描かれており、話題となりました。
②SUPER BEAVER
出典:SUPER BEAVER official YouTube channel
SUPER BEAVERは、真っ直ぐな歌詞が心に突き刺さる4人組ロックバンドです。
2005年に結成され2010年にメジャーデビューするも、すぐにインディーズとなり、2020年に再びメジャー復帰を果たしました。
多くのフェスに参加するなどライブパフォーマンスに長けており、熱い気持ちが伝わってくるため、エネルギーをもらえますよ。
2023年夏には全国5カ所での対バンツアーを予定しており、マカロニえんぴつ、Saucy Dog、DISH//、ハルカミライ、My Hair is Badといった豪華バンドと共演します。
③クリープハイプ
出典:クリープハイプ
クリープハイプはボーカル尾崎世界観さんのクセのある高音が特徴のバンドです。
最初聞いたときはその独特の声に驚くかもしれませんが、次第にその声に魅了されていきます。
また尾崎さんは歌手としてだけでなく、作家業もしているためその言葉遊びのような歌詞にも興味をそそられることでしょう。
2023年は10月からファンクラブ開設10周年を記念したツアーを予定しています。
④マカロニえんぴつ
出典:公式マカロニえんぴつ
マカロニえんぴつは、メンバー全員音大出身のロックバンドです。
2021年にリリースされた「なんでもないよ」がレコード大賞優秀新人賞を受賞するなど、一気にブレークを果たしました。
ボーカルで作詞・作曲を手掛けるはっとりさんは、奥田民生さんが所属するユニコーンから影響を受けているらしく、キャッチーな曲作りが魅力です。
2023年8月30日には最新アルバムとなる「大人の涙」のリリースを予定しています。
⑤緑黄色社会
出典:緑黄色社会
緑黄色社会は、明るいサウンドが魅力の男女4人からなるバンドです。
メンバー全員が楽曲の制作に関わり、キャッチーな緑黄色社会のサウンドを生み出しています。ボーカルの長屋晴子さんの伸びやかな声が心地よく、聴いている人の気持ちまで明るくしてくれます。
2023年5月17日には通算4枚目となるフルアルバム「pink blue」をリリースしました。
「今までの緑黄色社会のイメージを一新したい」という想いが込められらたニューアルバムを機に、これからどんなカラーを見せてくれるのか楽しみですね。
⑥sumika
出典:sumikainc
sumikaは思わず笑顔になってしまうようなサウンドが魅力のバンドです。
バンド名には「様々な人にとって住処のような場所になって欲しい」といった願いが込められており、楽曲には温かさが感じられることでしょう。
ボーカルの片岡健太さんの歌声は太さがありながらも、優しさにあふれています。
2023年に5月17日にバンド結成10周年を迎えることを記念し、5月14日には横浜スタジアムにてワンマンライブを成功させました。
⑦My Hair is Bad
My Hair is Badは、人間らしさにあふれた楽曲が魅力のスリーピースバンドです。
ボーカル椎木知仁さんによる真っ直ぐすぎる歌詞がグッと惹きつけます。
2014年にリリースの1stアルバム「narimi」に収録された「ドラマみたいだ」は、言わなくても伝わると思っていたがために、別れてしまった彼女への未練を歌った楽曲です。
「誰かに愛されて 誰かを愛している 何かに気付けなくて 何かを傷つけてる それだけなんだ」という歌詞から切実な想いが伝わってくることでしょう。
⑧ヤバイTシャツ屋さん
出典:ヤバイTシャツ屋さん
ヤバイTシャツ屋さんは通称「ヤバT」で知られるキャッチーなバンドです。
一度聴いたら忘れることはないであろうフレーズやメロディが印象的で、こやまたくやさんとしばたありぼぼさんのツインボーカルが中毒性を高めてくれます。
人気曲の「ハッピーウェディング前ソング」はノリで結婚したらいいといった軽いメッセージが詰まったアップテンポな楽曲で、コールで盛り上がること間違いないでしょう。
2023年3月1日には5枚目のアルバム「Tank-top Flower for Friends」がリリースされました。
⑨04 Limited Sazabys
04 Limited Sazabysは、ボーカルGEMさんの少年のような声が印象的な4人組バンドです。
スピード感のある王道のロックを得意としており、ハイトーンボイスも合わさって爽快な気分になることでしょう。
人気曲の「swim」は悩んでいることを泳ぎに例えて歌っており、スピード感ある曲調と前向きな歌詞に元気をもらえます。
2022年10月12日には4年ぶりとなる4枚目のアルバム「Harvest」がリリースされました。
⑩ヤングスキニー
出典:ヤングスキニー
ヤングスキニーは2020年8月に結成されたばかりの注目のバンドです。
シンガソングライターのかやゆーさんがSNSで募集したことによってメンバーが集まりました。
2ndシングルの「本当はね、」は片思いを諦めたいけど、次に進めないという女性の気持ちを歌った楽曲です。「あなた好みの可愛い女になりたいわ」といった包み隠さない真っ直ぐな歌詞が刺さることでしょう。
2023年は10月から全30公演の対バンツアーを予定しています。
邦ロックまとめ!
今回は邦ロックの意味とおすすめのバンドを紹介しました。
邦ロックは日本独自のロックで、これまでに自由な進化を遂げてきました。そのため、邦ロックバンドといっても、王道ロックだけでなくさまざまな特色のあるバンドが活躍しています。
あなた好みの音楽を聴き込み、ライブに参加して邦ロックのかっこよさを体感してみてください!