ロック系の歌に多いシャウトは、強いインパクトがあり、歌えたらとてもカッコイイですよね。ただ、どうやったら出せるのか分からない方も多いと思います。
この記事では、そんなシャウトの出し方やコツ、簡単でおすすめの練習法について紹介していきます。
- シャウトの種類
- シャウトの出し方のコツ
- シャウトの喉を痛めない練習法
- 練習におすすめの曲
- おすすめのボイトレスクール
Contents
シャウトボイスとはどんな歌い方？デスボイスとの違いは？
そもそもシャウトとは、｢叫ぶ｣という意味で、曲の途中や終わりに叫び声を入れることです。また声をつぶしたような歪みのある声で歌うことも含まれます。
シャウトを入れることで、感情の高ぶりや激しさ等を表現でき、迫力のある歌にすることができます。
メタル系やハード系に多い｢デスボイス｣もまた意図的にダミ声やがなり声にして歌う発声法で、怒りや苦しみ、不気味さ、汚さ、痛み等を表現する効果があります。
シャウトもデスボイスも、通常の発声では使わない”仮声帯”という器官を振動させることで声を歪ませます。
仮声帯は声帯の上に位置し、本来は呼吸や発声の際に食物や飲料が気道に入らないようにするための器官です。
通常の発声は声帯の振動によって声が作られますが、声帯にたくさんの息を流し込むと声帯が持ち上がり、上に位置する仮声帯も振動し、声が割れたような音を出すことができます。
シャウトとデスボイスの違いは、主に使用する音域と声帯・仮声帯の使い方です。
シャウトボイスの種類と出し方!
シャウトボイスの種類は、様々な名称があり、区分の基準も曖昧な部分が多いです。この記事では区分の一例として下の表のように分けて説明していきます。
まず音域で分けると大きく3種類です。高い方から順に｢スクリーチ(スクリーム)｣「グロウル(デスボイス)」｢ガテラル｣です。
スクリーチは、中～高音域の高めの声で、いわゆる｢高音での叫び｣です。声のイメージは｢ｨﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!」や「ｲﾔｧｧｧｰｰｰｰ!」等です。
グロウルは、低～中音域で、いわゆる｢デスボイス｣です。唸るような声で｢ｸﾞｵﾞｵﾞｵﾞｵﾞｵﾞ｣｢ｳﾞｵﾞｵﾞｵﾞｵﾞ｣と言うイメージです。
ガテラルは、｢下水道ボイス｣とも呼ばれ低～超低音域の声です。｢ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ｣や｢ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙ」というイメージです。
また声の出し方の違いで分けると以下の2種類があります。
①フライ・スクリーム
声帯を閉じた状態で、大量の息を一気に流し込むと高音のシャウトが出せます。デスボイスよりも裏声に近い形なので音の抜けが良いです。
発音も聞き取りやすいため、ロックからPOPまで様々なジャンルで使用されます。
②フォールス・コード・スクリーム
声帯が開いた状態で、大量の息を吐きだすと、シャウトよりも声帯で発声する割合が減り、仮声帯で振動する割合が増えます。
仮声帯は本来は声を発するための器官ではないため、結果的に声が割れたような音が多くなり、デスボイスになります。
こちらは地声に近い形で、発音も濁った感じの声になり、よくヘビメタ系のジャンルに使われます。
出典元：【聴き比べ】二つのデスボイスを徹底比較！フライスクリームとフォールスコードスクリーム
簡単ですぐできるシャウトのトレーニング法6つ！
ここからは、シャウトボイスを習得するためのトレーニング法を紹介していきます。簡単ですぐできる練習なので、初心者にもおすすめです。
①腹式呼吸
腹式呼吸で大量の息を一気に流す練習です。
基本的に腹式呼吸は息を吐く時にお腹を凹ませ、吸う時にお腹を膨らませます。
深呼吸しながら、お腹の動きを確かめましょう。
次に、ろうそくを一気に吹き消すように、勢いよく吐き出しましょう。
目標は２m先に向かってまっすぐの方向を目指します。ろうそくも1本ではなく100本や1000本をイメージして行いましょう。
②ファルセット練習
シャウトは基本的に裏声がベースなので、声帯の柔軟性を高めるためにファルセットの練習をしましょう。
身体はリラックスした状態をつくり、唇を｢ブルルル‥‥｣と震わせながら高い音をまっすぐ伸ばしましょう。
このリップロールの練習は、声帯を閉じる練習にもなるので、シャウトの習得に効率的です。
頭のてっぺんに向かって息を流し、声を響かせましょう。
③舌の奥を下げる
シャウトは舌の奥と喉の咽頭の部分が同時に振動する状態になるので、舌は力を抜くことがポイントです。
カラスの鳴きまねのような声をイメージし、舌の力を抜きながら｢イヤー｣や｢イエー｣と発音してみましょう。
④咳払い
仮声帯を動かす感覚を掴む練習です。わざと咳を｢ゴホッゴホッ｣としましょう。
もしくは強めのえずき｢オエッ！｣をしましょう。これだけで仮声帯が鳴ってくれます。
出し方に慣れることで徐々にコントロールできるようになってきます。
⑤長めの咳払い
咳払いやえずきに慣れたら、その動作に声を足してみましょう。
｢ゴロロロッゴロロロ」や｢ｵｴ"ーッ｣というような感じで発音します。
ガラガラした声が出てきたら成功です。
⑥唸りのロングトーン
仮声帯が鳴らせるようになってきたら、徐々に長くしていきます。
｢ん"ん"ん"ん"ん"ん"｣や｢ｲﾔｱ"ｱ"ｱ"ｱ"----ｵ｣｢ｷﾞﾔｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"---ｵ｣のようにがなり声を強く伸ばしてみましょう。
喉を痛めないシャウトのコツ4つ！
仮声帯は本来は声を出すための器官ではないので、シャウトの練習は喉をつぶしやすいです。喉を痛めないためにも、4つのポイントをおさえて練習に取り組みましょう
①息の量をコントロール
いきなり大きな声では行わず、小さな声から少しずつ発声していきましょう。
慣れてきたら徐々に息の量を増やし、大きくしていきましょう。
②喉を開く
喉が閉まっている状態でシャウトの練習をするとすぐ喉を痛めてしまうだけでなく、シャウトも上達しません。
高い音は喉を開き、ある程度力を抜いた状態をつくって発声しましょう。
③水分と休憩を適度にとる
長時間の練習は避けましょう。
シャウトは喉に負担がかかるので、水分で喉を潤し、休憩も挟みながら行ってください。
④痛みを感じたら中断する
喉の痛みを感じたら、すぐに練習を中断しましょう。
のど飴をなめたり、マスクや加湿器等で保湿をしたりして痛みのケアをしてください。
シャウトボイスが上手な歌手3選！
ここからは、シャウトボイスが上手な歌手について紹介します。
①ONE OK ROCK
出典元：ONE OK ROCK Official Channel
ONE OK ROCKは、世界を魅了する大人気ロックバンドで、シャウトを使用している曲も多いです。
ボーカルのTakaさんの透き通る美声かつ抜けのある歌声でのシャウトボイスは非常に痺れます。
②マキシマムザホルモン
出典元：マキシマム ザ ホルモン公式
日本におけるデスボイスの代名詞的存在の有名なロックバンドですよね。
シャウトとスクリームを交えながら独特の歌詞と世界観で病みつきになる中毒性があります。
③B'z
出典元：B'z 公式YouTube
B'zは日本の誇るロックユニットで、ハードなロック曲からバラードまで音楽性も幅広い大物アーティストですよね。
ボーカル稲葉さんの高音ボイスに痺れる人も多いはずです。
シャウトの練習におすすめのカラオケ人気曲3選！
シャウトボイスの練習におすすめの曲を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
①うっせえわ/Ado
出典元：Ado 公式YouTube
衝撃的な歌詞と力強い歌声が印象的で大ヒットとなったAdoさんのデビュー曲です。
全体的にハスキーボイスで、特にサビの前の｢あ”～｣の部分やサビに現れる感情的なシャウトボイスが特徴的です。
②NO SCARED/ONE OK ROCK
出典元：ONE OK ROCK Official Channel
全体的に激しめのロック曲で、シャウトが特に効いている曲です。
迫力がありつつ発音もきれいで、ぜひ参考にしたい名曲です。
③unravel/TK from 凛として時雨
息混じりの囁くようなきれいな声が響き渡る中、サビの力強さが際立つ作品です。
時々登場するシャウトボイスが良いアクセントとなっています。
完璧にマスターしたいならボイトレスクール！おすすめのボイトレ教室3選！
シャウトボイスの練習法やおすすめ曲を紹介してきましたが、シャウトを最短で身に付けたい場合はスクールに通うことが1番です。
ボイトレ教室も様々ありますが、Mスタ編集部が特におすすめするボイトレ教室を紹介します。
ボイトレ教室のおすすめ①
ナユタス
豊富な種類のコースがあり、レベルの高いプロ講師による個別レッスンが受けられます。全国に15校の校舎があり、全て駅から近くのアクセスのよさで通いやすいです。
| 入会金 | なし |
| レッスン料金 | 6,600円 (50分) |
| 対象レベル | 初心者/趣味/プロ |
| 音楽ジャンル | JPOP・ロック・洋楽・アニソン・舞台等 |
| オンライン対応 | ⁻ |
| 無料体験 | ○ |
| 住所 | 東京都新宿区西新宿1丁目13⁻12 西新宿昭和ビル 5 |
ボイトレ教室のおすすめ②
ブラッシュボイス
レッスン時間は長く、値段はリーズナブルなレッスンが魅力的なスクールです。一人一人のレベルに合わせた個別レッスンが受けられます。オンラインレッスンもあります。
| 入会金 | 11,000円 |
| レッスン料金 | 5,166円 (60分) |
| 対象レベル | 初心者/趣味 |
| 音楽ジャンル | JPOP・ロック・洋楽・アニソン等 |
| オンライン対応 | 〇 |
| 無料体験 | 〇 |
| 住所 | 東京都世田谷区三宿1-30-4-401 |
ボイトレ教室のおすすめ③
ロアボイス
科学的なアプローチで個別のカリキュラムを作成してくれます。苦手を克服できる練習方法や、自主練を手厚くサポートしてくれるので、短期間で歌が上達することができます。
| 入会金 | なし |
| レッスン料金 | 7,800円 (60分) |
| 対象レベル | 初心者/趣味 |
| 音楽ジャンル | JPOP・ロック・洋楽・アニソン等 |
| オンライン対応 | ○ |
| 無料体験 | ○ |
| 住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目1-4 |
シャウトボイスまとめ
今回はシャウトボイスの種類や、出し方のコツ、おすすめの練習方法やボイトレ教室について紹介しました。
ぜひシャウトボイスを習得し、表現力をアップさせていきましょう！
